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【深く考えてみよう】精油は飲んでいいの?

こんにちは。フランス在住アロマトローグ・自然療法士のTomomiです。

目次

聞き飽きた!?「精油は飲んでいいの?」問題

アロマテラピーを学び始めるとぶち当たる疑問のひとつが「精油は飲んでいいの?」だと思います。

「精油はパワフルだから絶対に飲んじゃダメ!」

「いえいえ、パワフルだからこそお水に1滴垂らして飲むと、健康になれるよ!」

日本を分断している2つの意見がこちらです。

これ、聞き飽きた人もいるんじゃないかなー。

私が日本のアロマテラピー界に携わるようになって、もうずっと同じことの堂々巡り。

どっちなの?ハッキリして!って思っているかもしれませんね。

決着をつけるのはあなた自身です!

ご自分はどうするのか?を決めてくださいね♡

今日はフランスでアロマテラピーを学んだ私が3つの考えをご紹介するので、ご自分はどうするのか?を決めてくださいね♡

まず最初に私の立場を言いますと「ça dépend(サ・デポン)」です。

このことば、非常に便利なフランス語で「場合による」という意味。

フランス人はしょっちゅう使います。

私も、いろいろな場面でça dépendという立場をとっています。

精油の飲用は「場合による」というのが、私の立場です。

私の3つの考え方

ここで私から、精油の飲用に関する3つの考え方をお伝えします。

①精油は飲み物ではない

ハイ。これは事実です。

アロマテラピーとフィトテラピーの違いというブログでも書きましたが、フランスでは自然療法の中にフィトが含まれ、フィトの中にアロマが含まれているんでしたよね。

健康になりたい!不調を改善したい!

と思って自然療法を選ぶとき、さまざまな種類のレメディがあります。

精油、芳香蒸留水、ハーブティ、チンキ、ジェモチンキ、ホメオパシーのレメディ、フラワーバッチレメディ、ビタミン剤のサプリ、食事療法などなど。

この中で「精油」だけが、飲用するために作られていないんです。(芳香蒸留水も飲み物としては作られていません)

ハーブティもチンキもジェモチンキもホメオパシーやフラワーバッチのレメディもサプリも食事療法も、ぜーんぶ口に入れる前提で作られていますよね。

自然療法士がどうするかというと、口に入れるために作られているレメディをまず処方します。

(医師の中にも自然療法のみで対処する方がいますが、その話はまたいつか。ここでは医師免許の有無にかかわらず、自然療法士の話です)

精油を処方するのは、塗ったり、嗅いだりする処方のときだけ。

おそらく、98%の自然療法士はそうしていると思います。

だから自然と、精油を飲むことはない。という結論が導き出されるのです。

②精油の飲用はフランスではしているから飲んでもよいし、健康にいい

こういう意見もありますよね。

まずハッキリ申し上げますと、アメリカ発で日本で広まっているいくつかのブランドを使ってらっしゃる方の中には、「うちのは高品質だから飲めるんだ」と言って【お水に精油を垂らして毎朝飲む】などの使い方をしてる方がいます。

高品質だから飲めて、低品質だから飲めないのではありません。

実は、品質によって飲める飲めないではなくて、この植物の精油は飲むこともある、この植物の精油はほとんど飲まない、という違いがあるだけです。

だから「うちのブランドは高品質だから飲める」というのは、私は納得できません。

で、このブランドを使っている方たちがよく言うのが「フランスでは飲んでます!」という文言。

ハイ、これも事実です。

先ほど、①の説明で「98%の自然療法士は精油の飲用を処方しない」と言いました。

残りの2%は?

精油の飲用レシピを処方する人ですね。アロマを専門にした医師・自然療法士に多いです。

私も教わったフランスのアロマテラピーの大家の先生たちは、精油の飲用レシピを出していますし、臨床データつきの本もあります。

飲んではいけない法律も法規もありませんので、飲んだ方がよければ飲むという考えで、彼らは処方するのです。

精油は非常にパワフルなので、いくつかの症状に対して飲用すると、とても効果を感じられます。

だからといって「ほら、飲めるんじゃん!」とマネしないでくださいね!!!

精油は非常にパワフルなので、使い方に注意が必要です。

どの精油が飲用される傾向にあるのか
どんな症状のときに飲用するのか
どんな人に
どれくらいの量を
どれくらいの頻度で?
そして、どんなふうになったらやめるのか?(悪化または改善で)

この判断がきちんとできない人は、飲用するべきではないのです。

この判断がきちんとできる人、日本ではあまりいないと思いますよ。

理由は、安全な飲用の仕方を教えているスクールがほとんどないため。

ほぼすべての日本のスクールは「飲用禁止」で教えているためです。

日本のスクールで普通にアロマテラピーを学んだだけの人は、危険なので精油の飲用はしないでくださいね!

③ça dépendの使い方 飲むとき、飲まないとき

私はフランスでアロマテラピーと自然療法を学んだため、飲用についてのメリット・デメリットを知っています。

法規や関連機関の事故例なんかもずっと注意深く見てきたので、何をどうすると危険なのか、ということもわかっています。

以前、お友達に勧められて小さなお子さんに精油を飲用させていたお母さんがいらしたんです。
お子さんの容体が悪化し、パニックに!
病院に行ってなんとかなったけれど、調べれば調べるほど恐ろしいことをしてしまったと心配になります。
ネットで情報を探して、私のところにアドバイスを求めるメッセージが来ました。

日本では「飲んじゃだめ!」としか言われていないため、誰も「精油を飲用して悪化したときにどうするか」を知らないんですね。

状況を聞いてアドバイスしたのですが、「こんな怖い思いをしたくないので、もう精油を使うのは金輪際やめます」というお返事が来ました。本当に残念でした。

もっと身近に「精油を飲んでしまって悪化したときにどうするか?」を知っている人が増えたらいいなと思って、私は今、アロマテラピーを教えています。

きちんとした知識をもった、的確なアドバイスできるアロマの専門家を輩出したいんです。

アロマって安全で効果的な使い方をすると、本当に私たちの心強い味方になってくれるんです。

そのための本格的なフランス・アロマテラピー講座をつくり、精油の飲用についてはかなり時間を割いてご説明しています。

私自身は、精油の飲用に対しては中立です。

ça dépend(場合による)という立場なんです。

なぜなら、精油を【適切に】飲用したことで、ものすごい助かった経験が多いからです。

【精油を飲むこと】が危険なのではなく、【知識もなく適当に精油を飲むこと】が危険なんです。

そこで私は、初心者の方には「精油は飲み物ではない」=飲用しない、という立場をとっています。

ですが、私の上級コースでは「精油の飲用」については、きちんとした知識、対処法をお伝えしているので、肯定的です。

上級者には【場合による】という好意的な立場、というわけです。

基本的には【何を使ってもその人が健康になれればいい】と思っているので、何がなんでも精油を飲んで改善させよう!とは思っていません。

お薬がいいときも、チンキがいいときも、ホメオパシーのレメディがいいときもありますよね。何もしないのがいいときだってあります。

メリット・デメリットも含めた精油のキャラクターを的確に捉え、適材適所で使えるのが、一番効果的だと思います!

ということで、あなたは「精油の飲用」について、どう考えるか決まりましたでしょうか?

正解はひとつではありません。

健康になるために安全で効率的なアロマテラピーを実践していただけたら嬉しいです。

もし私がお伝えしているようなフランス・アロマテラピーにご興味を持ったら、下のボタンをクリックして詳細をご覧くださいね!

精油の安全な使い方は入門編、飲用も含めた摂取法の理論は中級1、飲用も含めた不調の改善のためのアロマテラピーは上級がオススメです。

Tomomi
アロマトローグ・自然療法士
2002年よりフランス在住
フランス人の自由きままでストレスの少ない生き方が心地よく、気づいたら20年以上住んでいます
アロマテラピー発祥の地、アートの都からフランス女性のような【凛としたオトナ】になるためのétudeをオンラインスクールでお伝えしています!

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