こんにちは。フランス在住アロマトローグ・自然療法士のTomomiです。
【アロマでしごと】シリーズ第4弾は、やっとやっと、具体的なお話しです。
今日はアロマのレッスンをやるには?という実践的なテーマ。
私の失敗談も本邦初公開です!
私の【アロマでしごと】デビュー秘話
もうずいぶん前の話なので、ぼんやりしているところもあるのですが、なるべくその時のことを思い出しながらお話ししますね。(写真は2014年に行っていたレッスンのときのものです!)
毎月2回。
1つが「メディカルアロマ塾」で不調の改善のためのフランス・アロマテラピーの座学&プロダクト作りのレッスン。
もう1つが「パリ美塾」という名前。
翌年に亡くなられたメイクアップアーティストのJUNKOさんとのコラボで、前半がJUNKOさんのメイクアップ講義、後半が私の手作りコスメワークショップでした。
集客など友人に手伝ってもらいながら、なんとか毎回5、6名のご予約が入り、アロマのTomomiの活動がスタートしたのです。
最初の難関は?
私は当時ビジネスのど素人。
友人のアドバイスのおかげで、1年か1年半ほどこのスタイルで続けることができました。
ただ、最初は私のこだわりがすごくて、何度も注意されました笑
真面目が出過ぎ!って。
「そんな堅っ苦しい言葉じゃ、誰も行きたくならない!」
「もっとプロダクト作りで楽しい部分をメインに」
「みんな別にアロマのプロになりたくて習いに来るわけじゃないの!」
「ちゃんとブログで顔出しして!顔のわからない先生のところに誰も来ない!」
などなど、そんなこともわからなかったのか?と今では思うほどに自分勝手なレッスンを作ろうとしていたんですね。
「他人目線」が足りなかったんです
私以外の人でもよくあることなんですよ。
キラキラしたことばは私にウソをつくことになるから
そもそものアロマテラピーの基礎をまずお伝えしなければ!
楽しいだけで、危険な使い方をしてもらっては困るから、これもあれもお伝えしなくちゃ
アロマがやりたくて来るんでしょ。私の顔に興味がある人なんていないし
どれも、当時思っていたことです。
「ちゃんとしなければ」「みんなはアロマの話を聞きたいはず」と真面目にアロマを追求してしまったんです。
もしあなたも「自分に誠実」「完璧主義」が出過ぎてしまったら、「お客さまは何を求めてくるのかな?」をもう一度考えてみてください。
レッスンが始まっても…
ひとつ、私の中で思い出深いのが、最初のレッスンで(多分しばらくずっと)私は特に自己紹介をしませんでした!
今日はお集まりいただきありがとうございます。今日アロマのレッスンをさせていただくTomomiです。よろしくお願いします
くらいしか、話さなかったんですね。
いくつものセミナーに行きまくっていた人が、最初のレッスンに参加してくれて、びっくり仰天したんですって!
みんな思いっきり自己紹介して、なんなら次のレッスンや他の講座まで宣伝していくのに、なにこれ?って笑
「この講座に来る人は、講師は誰でもよくてアロマが習いたいんだ」
と本気で思っていたんですよね。
自己紹介の重要さは、その後数年間はわかっていませんでした 笑。
今なら言えます。
世の中にごまんとあるアロマ教室。
あなたの教室を選んだのは、あなたに会いたいから。
絶対にそうなんです。だから、必ずこころを込めた自己紹介をしてくださいね!
アロマレッスンが人気になった理由
ビジネスとしてダメダメなスタートでしたが、自画自賛しちゃいますが、内容は好評でした!
前にもお話ししましたが、私は学校を卒業してからレッスンを開催するまで2年間、復習がてらアロマの実践経験を重ねていたんですね。
iPhoneアプリを開発していました。(今はもう販売を終了しています)
だから、内容にはものすごーく自信があったんです。
あと、もともと日本で予備校講師として30人くらいに授業をしていたので(教材も手作りでした)、教えることに抵抗も緊張もありませんでした。
そしてもっともラッキーだったのは、当時、定期的にアロマのレッスンをパリでやっている人がひとりもいなかったこと。
ライバルがいなかったんですね。
小さな規模でしたが、順風満帆
ブログも毎日更新していたので認知度が高まり、日本の人からもリクエストが増え、日本でセミナーをしたり、Skypeでオンラインレッスンをするようになって、おかげさまでとても忙しい日々を送ることができました!
ここで私が何かアドバイスをすることができるとしたら、
✔️ 自信のある分野でレッスンをすること
✔️ ライバルと同じことをしないこと
✔️ 知ったかぶらないこと
でしょうか。
自信のある分野でレッスンをすること
ブレンドが集客できるからと、ブレンドが得意ではないのにやらないように!
バスボム作りが好きならバスボム作りをやる(私は苦手なのでやりません!)
クリーム作りが苦手なら、やらない!
など、まずは自分が得意なところから始めましょうね。
ただ、座学に関しては、完全オリジナルで自分でカリキュラム作っているなら自由ですが、どこかの認定校であるならば、きちんと満遍なくやってください。
ある講座を受けた時に2ページもある歴史を、先生が「あんまり必要ないので飛ばしますねー」と言ったんです!
びっくり。
「あんまり必要ないので」は先生の主観ですし、認定校が教科書にしている以上するべきです。
苦手なら「私はあまり好きじゃないので」など正直にいうべきですよね。
信用できないなーと思いました!
あなたはどう思いますか?
ライバルと同じことをしないこと
ライバルに関しては、お近くにライバルがいるときは市場調査をしたほうがいいでしょうね。
同じ認定校だとやっていることも似たようなものになりがちですが、ご自身の得意なことをアピールすると差別化できるかと思います。
同じ認定校で、オリジナル講座もない、という方への差別化アイデアとしては
▶︎手作りのお菓子つき
▶︎季節に合わせたハーブティつき
▶︎レッスン後のお茶会つき
▶︎レッスン後の**相談会つき
(子育て相談でも、片付け術でも、健康相談でも。ただし「無料サービス」ができる範囲内でやりましょう)
知ったかぶらないこと
先生経験がない方の方が多いかと思います。
でも、生徒さんには忠実でいてください。
わからないことはわからないと言っていいんです。
知ったかぶりの方が、あとで大変なことになりますよ!
わからなければ「わからないので調べてあとでお伝えします」と言えばいいだけ。
もちろん調べてちゃんとお伝えしてくださいね。信頼につながりますよ!
アロマレッスンをやろう!実践編10のステップ公開!
実は今、パリでリアルレッスンを再開しようと計画中。
ちょうどいいタイミングなので、どういう順序でレッスンを実現させるか、経験談をお伝えしますね。
もちろんいろいろなやり方があるので、これに従う必要は全然ありません。
私のやり方を一例としてお話しするだけです!
①大枠でレッスンの内容を決める
どんな人に向けて、どんな内容のレッスンにするのか決めます。
✔️ 大勢に向けての座学のセミナーなのか
✔️ 少人数のプロダクト作りメインのワークショップなのか
全然違いますよね。
今回私は4つのコースを作ります。(それぞれクリックしていただくとご案内ページに飛びます)
①不調の改善のためのレメディを作るフランス・アロマテラピーコース
②ちょっとした季節のハーブ料理を作るフランス・フィトテラピーコース
③ナチュラルに美しくなるための手作りコスメコース
④香りのブレンドをマスターして自然香水をつくるためのナチュラル・パルファンコース
どれも「自信がある」「私のオリジナル」です。
コスメとアロマは昔やっていた経験を活かすことができるので、大丈夫!(人気のプロダクトも知ってるし、鉄板レシピもあります)
ちなみに、今回は1年(9ヶ月)完結で考えています。
単発で来ていただいても全然楽しめ、9ヶ月全然違うメニューで続けたい人のニーズにもお応えできるようにしています。
②いつどこでやるかを決める
日程と時間帯、会場ですね。
これを決めておかないと、いつまでたっても後回しにしてしまって実現しません。
私はそれぞれのコースは月に1回、平日90分、自宅でやります。
こちらの都合としては、1週間に2日、午前と午後に分けるので、月に2日だけの拘束で済みますね。
まずは自宅でやるので、会場をおさえる必要はありません。
家族がいない時間帯にやるので、家族の迷惑にも(多分)なりません。
90分にしたのは、スタートを10時半にしたかったことと、終わりが午後2時半がいいかなーと思ったので。
お客さまはどういう方が来られるのかわかりませんが(パリ近郊在住の日本人ですね)、「お子さんのお迎え」がある方が過去に多かったので、このような時間帯です。
平日にしているのも、こちらの都合もありますが、過去のお客さま像を想定すると休日はご家族で過ごされる方が多く、かつ平日にお時間がある方が多かったので。
日本でも、ママさん向けだと平日がいいと思いますし、OLさん向けだったら夜間や週末がいいかもしれませんね。
日本でセミナーなどをやるときは、私も会場をお借りします。
「レンタルスペース」などで検索するといくつか便利なサイトが出てきます。探してみてくださいね!
③内容を詳細に決めていく
私が得意なのは、アロマやハーブなどの説明や面白エピソードが話せること、です。
いきなり何かを作り始めるよりは、おひとりでもご自宅でプリントを見て再現できるように、必要な説明をきちんとするようにしています。
なので、最初の1時間弱が説明、最後30分くらいがプロダクト作成と考えて作ります。
説明するのが苦手な方は、プロダクト作りに時間を割いてもいいかもしれませんね。
今回は1年(9ヶ月)シリーズものになりますので、季節感を取り入れたりしながら、何月はコレ、というふうにメニューを決めました。
①アロマのレッスン 季節性のある症状をピックアップ
②ハーブのレッスン 季節ごとのハーブをピックアップ
③コスメのレッスン スキンケア、ヘアケア、ハンドケア、ホームケアなど満遍なく
④香りのレッスン 毎回クリアするとだんだん作れる香りが豊かになるようにチョイス
詳しくは、それぞれのご案内ページを見てみてください!
④ご案内ページを作る
どこでどのように作ってもいいですが、興味を持ってくださったお客さまに、もっと詳細をお伝えするためのネットのページか紙媒体などが必要ですね。
書くべきことは
・日程、時間、会場の場所、レッスン代金
・何をするのか?レッスンの内容
・どうやって申し込むのか?お申し込み方法とキャンセルポリシー
・出てきそうなご質問を先回りしてよくあるQ&Aを作っておくのがオススメ
・講師プロフィール でしょうか。
レッスン代金に何が含まれて、何が含まれないのかも明記しましょう。
キャンセルポリシーは必ず書いてくださいね。
前払いなのか、レッスンのときのお支払いなのか、お金のことは明確にしてください。
⑤募集開始
周りのお友達にメールやLINEでお知らせしてもいいですし、チラシをどこか(学校やお店など)に貼ってもらってもいいですよね。
SNSやブログ、ホームページでも投稿しましょう。
ストアカなどのプラットフォームも利用できるなら利用しましょう。
お客さまはどこから入ってくるかわかりませんので、間口は広ければ広いほどいいと私は思います。
紙媒体のときはご案内ページをQRコードにしてすぐに飛べるようにしましょう。
⑥お申し込みがあったら
「お申し込みありがとうございます」のメッセージを必ず送りましょう。
レッスンの前日にもリマインドメールが送れるといいですね。
ご質問には丁寧にお返事してください。
⑦レッスンまでにすること
どんなレッスンかによりますが、必要な材料は余裕を持って全部集めておいてくださいね。
昔、1度だけ計算をし間違えて精油が足りなくなり、薬局に買いに走ったことがあります笑
レシピが正しいのか、使い勝手や香りはどうなのか、何度も確認して修正をしましょう!
もちろん教材作りもお忘れなく。
私はワークショップくらいでしたら、プリントを作り、自分用にコピーしてお伝えする話を全部書き込みます。
そうすると「言い忘れたー!」がなくて安心できますよ。
2時間話すセミナーなどは、プリントの他に、スライドと原稿を入念に作ります。
原稿は実際に読むことはないのですが、作ると頭に入るので必ず作っておきます。
お客さまの声を次回に活かすことができます!
⑧レッスン当日
前日に何度も忘れ物がないかどうか確認しましょうね。
当日は、シミュレーション通りやるだけ!
シミュレーションをしておくと余裕ができ、笑顔でレッスンをすることができますよ。
⑨レッスン中・レッスン終了
深呼吸をして「私はできる!」と唱えてスタートしてください!
大丈夫です!お客さんはあなたをジャッジしにきているのではなく、楽しみに来ているんです!
知ったかぶりをせず、わからないことは「わからない」と正直に言う。
誠実さと笑顔さえあれば怖いものはありません!
最初に自己紹介してくださいね。
私みたいに「講師には興味を持つはずがない、時間の無駄」なんて思っちゃダメですよ 笑
これも最初は抵抗があるかもしれませんが(私がそうでした)、お客さまは楽しかったら「次回も!」と思うもの。
次回のレッスンのお知らせができたら、お客さまも二度手間にならずに助かるんですよ。
お申し込み受付できるなら、そのときしてもらったほうが親切です。
⑩お客さまがお帰りになった後
できれば「ありがとう」メッセージとともに、次回のご案内をメールかLINEでしておきましょう。
アンケートをよーく読み、改善できるところを書きとめて、レッスン前後で自分が至らなかった点を思い出し、ひとり反省会をしてください。
いかがですか?
私の経験を思いつくままに書きました。
使えるところも何かしらあったのではないでしょうか。
あなたのレッスンが素晴らしいものになること、願っています!!
【アロマでしごと】を本気でしていきたい人のためのビジネスクラス思案中
一般的なビジネス塾ではなくて、アロマとハーブに特化して、それをお仕事にする人たちが役に立つ情報をお伝えし、よろず相談できるようなコースです。
自他ともに認めるプロになるには、ただ知識があるだけじゃダメですし、スクールで教えてくれる知識だけでも足りません。
たくさんの人が安心してアロマやハーブをお仕事にし、自由で自立した未来を手に入れていただけたらなと思っています。
今はクラスはありませんが、相談したいことがあれば個別相談も行っています。