こんにちは。フランス在住アロマトローグ・自然療法士のTomomiです。
パリにせっかく住んでいるので、私がおすすめするレストラン、カフェ、ミュゼ情報お教えします!
新しさや話題になっているお店というよりは、本当に私が好きな場所だけを個人的趣味で書いております!
パリ旅行の参考にしてくださったら嬉しいです♡
きちんとランチやディナーをする予定もなく、パリを歩き回ってたら「あ、もうご飯の時間!」
そんなときに助かるのがガレット!
そば粉のクレープ『ガレット』を知っていますか?
クレープというと、小麦粉でつくったモチモチの生地の上に、フルーツや生クリーム、チョコレート、アイスクリームなどをのせた「おやつ」を想像する人が多いと思います。
東京の原宿にはこのタイプのクレープ屋さんがいっぱいあって、昔はお買い物ついでによく食べていました。
今もきっとありますよね?
その甘いクレープがフランスからやってきたことはなんとなく知っていたけれど、フランスで食べられているのは、むしろ「しょっぱい」クレープの方だということを知ったのは、こちらに来てから。
お食事になるしょっぱいクレープをガレットと言います。
ガレットは小麦粉ではなくてそば粉で作られているんです。
思ったよりも腹持ちはいいのですが、レストランやビストロでお腹がはち切れそうなくらいまで食べたくないときに、ちょうど良いんです。
フランス人も日本人も、老若男女が大好きなガレット。
今日はパリのオススメガレット屋さんをご紹介します!
オデオンとマレなどパリに数店舗あるBREIZH Café
困ったときのガレットとばかりに、BREIZH Caféにはしょっちゅう行っています。
ここは、いついってもお味が安定していて美味しいです。
実はグルメな人が多い日本にも、京都、新宿、表参道、軽井沢と展開しているんですよ!
(海外展開は日本だけ。あとはパリに数店舗と本店?のカンカルのみ)
ガレットは、そば粉の生地で作ります。
小麦粉じゃないのでポソポソしがちなのですが、美味しいところは「レース」のように小さな穴が開いていて、サクサクの食感がポイント。(トップの写真を見て!)
定番のガレットは『Complet コンプレ』といって、エメンタールチーズ&ハム、その上に半熟の卵(卵黄)がのっています。
卵を潰してからめて食べると美味♡
BREIZH Caféのランチセットは『コンプレ』なのですが、いつも季節の野菜が入っています。
夏はズッキーニやパプリカ、トマト、秋はブロッコリーやケールなど。
ちょっとお野菜がとれるのが嬉しいんですよね。
お酒が大丈夫だったら、りんごの発泡酒シードルをご一緒に!
アルコールは低め&りんごジュースほどの甘さはなく、喉ごしもシュワシュワでガレットに最適です。
個人的にはBRUT(辛口)が好き。
ここのランチセットのデザートは、小麦粉のクレープとアイスクリームが選べます。
ガレットがちょうどぴったりの量なので、小麦粉は重いなーといつも思うのですが、ソバと抹茶のアイスクリームよりも(こちらも魅力的ですが)、いつもクレープをチョイスしちゃいます。
といっても、原宿のクレープのようにいろいろ盛り沢山ではありません。
バター好き日本人に試していただきたいBordierのバター入りクレープ
日本で乳製品の規制があって一時期バターが手に入らなくなったことがありましたよね。
それもあってか、バターに詳しい方も多いですね。
このBordierのバターは、ぜひ食べていただきたい。
ノルマンディーの広大な土地でのびのびと育った牛のミルクでつくった手捏ね発酵バター。
エシレはフランスのスーパーでも買えるようになりましたが、Bordierはまだレアです。
生産者さん手作りのバターはチーズ屋さんに売っています。
Bordierもチーズ屋さんで売っていることもあります。 (Bon Marchéの食品館に売っています)
ここのバターは、いろいろなお味が楽しめるのもポイント。
有塩、無塩はもちろん
✔️ スモークしたお塩
✔️バスク地方の唐辛子エスペレット
✔️マダガスカルのヴァニラ
✔️ブルターニュの海藻
✔️ユズ
といろいろな味があるんです。
BREIZH Caféでは、ユズか有塩、無塩から選べたかと思います。
本当に美味しいですよー。
ランチセットじゃなければ、いろいろなガレット、いろいろなデザートクレープがあります。
先日お隣にいたお年を召したムッシューマダムのランチ会では、アラカルトで頼んでいて、デザートは「クレープじゃなくてガレットでバター&きび砂糖にして!」とオーダーしていました。
グルテンフリーがいい方は、是非聞いてみてくださいね。
ノルマンディー?ブルターニュ?ガレットよもやま話
ちらっちらっと言いましたが、ガレットって北フランスのノルマンディー地方やブルターニュ地方の名物料理なんです。
ガレットはこうして誕生したそうですよ。
ノルマンディーやブルターニュは乳製品やりんご(シードル)が有名で、ガレットにはこの地方の美味しさがギュっと詰まっているんですよね。
ちなみに、パリのモンパルナス駅のそばに通称「ガレット通り」があるんです。
道の名前はモンパルナス通りなのですが、この道の左右に何軒もガレット屋さんがあるんですね。
こちらのガレット屋さん、どこもメニューはほぼ同じ、価格帯も似たようなものなので、行列ができているお店に入ってもいいし、空いているお店でサクっと食べてもいいと思います。
BREIZH Caféとの違いは、こちらの方が「昔ながら」の店構えな点。
特に、シードルは小さなボウルでサーヴィスされます。
これも風情がありますよね。
店員さんがボーダーTシャツなところもあります♡
ブルターニュの旗を掲げていたり、ノルマンディーの(色あせた)ポスターが貼られていたり、郷土工芸品が飾られていたりと、ちょっとノスタルジックなお店が多いですよ。
余談ですが、最近の日本ブームで原宿タイプのクレープ屋さんがパリに2、3軒できました!
店内もとてもカラフルでキュート。
日本のマンガが大好きな若者で溢れかえっています。
ガレットは日本に輸入され、原宿クレープはフランスに輸出!
密かにクレープの日仏交流がされていたんですね。
パリにお越しの際は、ぜひぜひ、一度はガレットを食べてみてくださいね♡
BREIZH café