こんにちは。フランス在住アロマトローグ・自然療法士のTomomiです。
今日はアロマテラピーで精油をブレンドするときのお悩み、解決していきますね!
読んでいただくと、ブレンドのやり方、いい香りの作り方がわかります♡
アロマテラピー、どんどんハマっていくと、いろいろな精油を購入しますよね。
最初はブレンド精油だったのが、シングルの精油を集め出します。
真正ラベンダー、ペパーミント、スウィートオレンジ…
ゼラニウム、ローズマリー、ユーカリ、イランイラン…
たくさん手元にあると、ブレンドに挑戦したくなりますよね!
そこで出てくるのがこんな質問
アロマのブレンド、どうやったらいいのかな?
何と何をブレンドしたらいいの?
これはNGっていうブレンドはあるの?
日本でアロマを勉強したことのある人だったら、一度はこんな疑問を持ったことがあるのではないでしょうか?
フランスでアロマを勉強した私、実はこの疑問、抱いたことがありませんでした!!(私の性格によるのかもしれませんが)
アロマのブレンドで悩む原因は2つ
この違いは2つ原因があると思います。
原因①トップノート、ミドルノート、ベースノートと学ぶから
日本で実際の授業までは受けたことがないので、詳しいことはわかりませんが
精油を学ぶときに「これはトップノートの精油」と紹介されることはありませんか?
市販の本にもよく書かれています。
一方、フランスではこのようにアロマテラピーは学ばないのです。
だから日本の生徒さんからの質問をいただくまで、精油のノートを意識したことはありませんでした!
そして、この質問にお答えするの、大変だったのを記憶しています。(すぐには答えられなかった)
原因②欲張りな目的だから
その生徒さん、フランス・アロマテラピーを学びに私のところにいらしたんです。
精油をご紹介して行くときに「これはトップノートですか?」「こっちはミドルノートですか?」ってひとつずつ知りたかった。
でも、私の中に答えはなかったので「フランス・アロマテラピーではそのように精油は分類しないんです」と、こちらで学んだことをお伝えしました。
このトップノート、ミドルノート、ベースノートというのは、香水を作るときの考え方です。
フランスは香料業界もとても大きいので、アロマテラピーと香水はまったく別モノ。
アロマテラピーはあくまで「からだの不調の改善目的」なのです。
つまり、ブレンドしたときの香りは、考慮に入れません。
でも日本では、
✔️ からだに作用させたい
✔️ いい香りにしたい
と2つの目的を果たそうと思うから、難しいのです。
アロマコロジーで解決!
当時、フランス・アロマテラピーにどっぷりだった私は「良薬口に苦し」ということわざを出しながら
という立場でした。
でも、だんだんと香りの心理作用に興味が出てきて、アロマコロジーを学んだときに、この問題が解決したのです!
今の立場はこちら。
からだの不調改善のために使う場合というのは、風邪や虫刺れ、筋肉痛などです。
香りが苦手だからーと言っても、これはそれに特化した成分をとりたいので、香りはちょっと我慢していただきます。
それに短期間なので、クライアントさんにも「まあ、とにかくこれをとってください」と言ってしまいます。
こころの不調改善のために使う場合、たとえば不眠やイライラ、自信喪失などです。
どうしても「香りを脳に届けて」という効果を狙うので、香りが苦手だからーと思うと効果も半減(という研究もあります)。
お好きな香りであることが前提となります。
じゃあどうしたらいい?ブレンドのコツ教えます♡
①目的はどっち?
からだの不調の改善目的で短期間精油を使う場合 → 成分で選ぶ
こころの不調の改善目的で精油を使う場合 → 好きな香りで選ぶ
その他にお部屋のルームフレグランスをつくるとき、ホームケアとしてプロダクト(洗剤など)をつくるとき、コスメをつくるときは、精油はほぼ「香料」として使うことになりますので、香り重視で選ばれるといいと思います!
欲張って効能も香りも両立させたい場合、ひたすら成分と香りのブレンドの理論と実践をマスターしてくださいね。
②成分で選ぶ場合
これは精油の化学をマスターしましょう。
**という成分に抗ウィルス作用がある、という理論を学びます。
そうすると、ウィルス性の症状の場合、その成分を使えばいいですよね?
私の場合、3、4本の精油をブレンドします。
Aという抗ウィルス作用のある成分だけだと、もしかしたらその人に適さないかもしれない。
だから、抗ウィルス作用のあるBという成分も入れる、と言う感じです。
症状に対して欲しい薬理効果から逆算してブレンドを考えるのです。
そのときに、香りの知識もあるといい香りにすることもできます!
でも最初は、良薬口に苦しと思って、成分メインで作ってくださいね。
③香りで選ぶ場合
いろいろな考えがありますし、調香師になるには4、5年フルで学校に通う必要があります(フランスの調香師養成専門学校の場合)。
なので、極めたい人はきちんとした学校で学ばれるといいですよ!
私がアドバイスできるのは、トップ、ミドル、ベースを意識してブレンドすること。
トップだけだと香りはすぐになくなってしまうし、ベースだけだと重すぎてバランスが悪いのです。
どれも入れるといいバランスになりますよ。
いろいろ試して行くと、これ!というお気に入りのブレンドが見つかります♡
実践あるのみ!
どうやって実践すればいいの?
「正しいやり方」は特にありません。
自由に実験して「これがやりやすい!」という方法を見つけてください。
でも、最初から「自由にやってね」では困っちゃいますよね。
なので参考までに私のブレンド方法をお伝えします!
成分重視のブレンド方法は化学を学ばないといけないので、私のレッスンだったらフランス・アロマテラピー中級Ⅱ(精油の化学)と上級を学んでください。
このような内容をやっているスクールも他にあると思うので、ぜひ探してみてくださいね。
ここでは初心者さんむけの簡単な香り重視のブレンド方法をお話しします。
①準備するもの
・精油
・ビーカー
・混ぜるための棒(ガラスやステンレスがいいけど、爪楊枝や竹串でもOK)
・ガラスの瓶(できたブレンドを保存したいとき。1ml 2mlの小さいものがベター)
・メモ帳
・ペン
②精油を選ぶ
まず、持っている精油を分類します。
トップノート 柑橘の精油、ハーブ(草)の精油
ミドルノート 花の精油、スパイスの精油
ベースノート 木の精油、樹脂の精油
ざっくりですが、初心者さんはこれくらいの分類でOK
ひとつひとつの精油を嗅いで、好きなものを選びます。
その日の気分や体調によっても変わるので、「今」嗅いでみるのがオススメ。
トップ、ミドル、ベースから1本ずつ選んでください。
③精油をブレンドする
3本の精油のフタを開けて、3つを手で束ねて持ち、瓶をゆらしながら香りを嗅ぎます。
全部一緒に嗅いだときに「好き」「違和感がある」を感じ取ってくださいね。
「違和感がある」場合は、それが嫌いなのか、それとも強すぎるのかをチェック。
嫌いな場合→別の精油にチェンジ
強すぎる場合→入れる量を少なくする
ビーカーに1:1:1で入れてみます。
さきほどの「強すぎる場合」は、2:2:1 と苦手な精油が少なくなるように。
入れては混ぜて香りをチェック、入れては混ぜて香りをチェックとお好きなブレンドになるまでやってください。
というと、延々と入れ続ける事態にもなってしまうので、3回くらいでやめるつもりで。
この経過をメモっておくと、経験が積み上がっていき、次回のブレンドに生かせますよ。
また、ビーカーから直接香りを嗅ぐのと、腕などにつけて嗅ぐのと香りの感じ方が変わります。
香水やコスメなどお肌につけて使うときは、お肌につけて試してみてくださいね。
④出来上がったものは小さな瓶に入れ、できあがり
どの精油を何滴ずついれたブレンドなのか、作成日と一緒にメモっておきましょう(瓶にシールを貼るのがオススメ)。
できたブレンドを使うときはよく振ってから入れてくださいね。
これにエタノールと少量のお水を足してルームスプレーにしたり、適切な濃度で手作りコスメに入れて香りをつけたりできます。
香り重視のブレンドであっても、成分がわかるとブレンドが上手にできるようになります。
理論を学びと実践をひたすら繰り返すと、混ぜてみなくても作りたい香りが紙の上で完成することができるんですよ!
ブレンドに対する苦手意識を克服して、ぜひ精油のブレンドを楽しんでくださいね。
もし精油の化学を学びたい!からだの不調の改善目的のブレンドをつくれるようになりたい!という方は、フランスアロマテラピー中級Ⅱと上級を学んでくだい。
自分の手持ちの精油だけでさまざまなレシピが自由に作れるようになりますよ!
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