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外国人に教えてあげよう!日本の香り文化

こんにちは。フランス在住アロマトローグ・自然療法士のTomomiです。

フランスに20年以上住んでいて「日本人」であることに誇りを持てる瞬間がたくさんありました。

フランス人は日本の文化に敬意を払っている人が多く、褒めてくれるんです。

なんだか私が褒められているような気分で、日本人に生まれてよかったなと思います。

でも、最初の頃は敬意を払ってくれている日本文化、日本そのものを知らなさすぎて、深い話ができなかった後悔があります。

その後、大学で「フランス人から」日本について学ぶ機会を得て、今では彼らが知りたいことも、そこそこ満足に答えられるようになりました。

多分日本に住んでいると、そのような機会は少ないかと思います。

でも、今後、どんどん外国人が日本にやってきて、外国人と話す機会も増えるのではないかなと思います。

なので、今日は日本の香り文化についてちょっとお話ししたいと思います。

目次

香りは日本人にとって特別なもの

他の国の香り文化と同じく、香りは古くから日本人にとっても特別な意味を持っていました。

その儀式的な使い方や芸術的な表現は「香道」として知られています。

香道は、香木を焚いて香りを楽しむ芸道

香りを通じてこころを整え、精神の探求に深く結びついた芸術であり、歴史と文化の中で重要な位置を占めているのです。

フランスの調香師さんや香り好きな方と話すとき、日本の「香道」についてかなり突っ込まれます。

香りの街グラースにある香水博物館にも香道のお道具が展示されています。

私はイベントに一度参加しただけなので(志野流の若宗匠がパリにいらっしゃったのです)、香道について詳しいことはまだまだわかりませんが、ちょっとまとめてみたいと思います。

香道の歴史

香道の起源は古代東アジアにまで遡るのだそうです。

中国では、紀元前700年ごろには既に香りが宗教儀式や日常生活において使用されていました。

道教の影響を受け、香りは祭祀や冥想の一環として奉納され、だんだんと独自の芸術として発展していきました。

香りが祭祀から始まるのはどこの国でも一緒なのですね。

その後、香道は仏教にも取り入れられます。

特に禅宗の修行においては香りが重要な役割を果たしました。

日本では、平安時代に中国から伝わった仏教や道教の文化が根づき、貴族を中心に香りの文化が熟成していきました。

日本の禅僧たちは、香りを通じて静かな心境をつくりだし、禅の修行において集中力を高める手段として香りを取り入れたのです。

16世紀、戦国時代から安土桃山時代へ移り変わる時代は、日本の文化が豊かに花開いた時代でした。

香道は室町時代、東山文化のリーダー足利義政や、それを取り巻く志野宗信三条西実隆らによって茶道や華道とならぶ芸道として体系化されました。

志野宗信の系譜を「志野流」(精神修養のために香を使うのが特徴)、三条西実隆の系譜を「御家流」(風雅な雰囲気を楽しむのが特徴)と言い、現代までこの2大流派は受け継がれているんですよ。

この時代に香道は、禅宗の影響を受けながら武士のたしなみとして独自の発展を遂げ、芸術としての要素が強調されるようになりました。

以来500年、香道の歴史は連綿と受け継がれ、その名は国内だけでなく海外でも親しまれるほどになっています。

香道はどう楽しむの?

香道には独自の手法が存在します。

とっても貴重な沈香などの香木(香を発する木)を選定するところから始まります。

アロマで使う芳香植物のように、植物そのものに香り成分がある木なのではなく、年月を経てバクテリアや樹脂が木から香りを発するのです。
それは偶然の産物。
**という木ならなんでも香木になるわけではなく、どこかで偶然発見された香りのする木を、香りごとに分類し、香木として使うのです!

香りの種類や組み合わせによって、異なる精神状態や感情を呼び起こすことができるといわれています。
これは納得ですよね!

私がパリで体験した志野流のイベントでは、で満たし、炭を焚いた聞香炉の上に銀葉という小さな板をのせ、その上の小さな香木片を焚き、その香りを嗅ぎました。

聞香炉を両手で持ち、片手は少し香炉を覆うようにして香りの経路を小さくし、鼻を近づけて香木の香りをかぐのです。

パリでのカジュアルな体験会だったので、日本で体験できる聞香とは少し違うかもしれません。

でも志野流の若宗匠の500年続いた宗家を継ぐという責任や、香りを聞くにあたってアートや食や恋愛を楽しんで!というアドバイスなどのお話は、こころに染み入りました。

一緒にいたフランス人もすごく感動していましたよ!

平安時代の香り文化も忘れないで!

さて、日本の香り文化は香道がもっとも体系化されていますが、16世紀以前にもバラエティ豊かな香り文化があったことは、源氏物語などの文学などからもご存知の方は多いのでは。

贅沢な生活や風雅な嗜好が重んじられた平安時代においても香り文化は大切だったんですね。

香りは貴族の高貴な嗜好や上流階級のライフスタイルの一部として位置づけられていました。

平安時代には、貴族や宮廷の中で着物に香りを焚きしめる習慣が広がりました。

特に、着物や袴の裾に香炉を忍ばせ、歩くたびに香りが漂うようにしていたんですよね。

香りを身にまとうことは、気品や風格を表現する手段だったのです。さぞ、いい香りがしたのでは?

平安時代にも、香木を焚いて香りを楽しむ文化があったんですよ。

香炉香合という香りを楽しむための道具も一般的でした。

これらの器具を持ち歩くことが、贅沢な生活様式の象徴とされたのだそうです。

香合には、お香や香油を入れ、気になるときに手軽に香りを楽しむことができました。今の香水ですね!

もちろん、香りは宗教的な儀式や祭りにも欠かせない要素でした。

贅沢な香りを焚くことが、神聖な空間を演出し、神職や貴族たちが参加する儀式や祭りの一環となりました。

古代エジプトでもそうでしたよね。

このように、日本の香り文化は長い歴史と深い精神性に根ざしており、伝統的な嗜好や宗教的な儀式、日常生活における癒しの手段として発展してきたのです。

フランスの香り文化は16-17世紀に発展したもの。
日本では10世紀にはすでに香り文化が宮廷生活の花を添え、16世紀には香りの芸術、香道が体系化されたのですから、フランス人から敬意を払われるのも当然かもしれません。

あなたも機会があったら、日本の香り文化を体験してみてください。

京都などでは香りの専門店もいくつかあり、気軽に香道具も購入できますよ!

Tomomi
アロマトローグ・自然療法士
2002年よりフランス在住
フランス人の自由きままでストレスの少ない生き方が心地よく、気づいたら20年以上住んでいます
アロマテラピー発祥の地、アートの都からフランス女性のような【凛としたオトナ】になるためのétudeをオンラインスクールでお伝えしています!

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