あなたは情報収集にネットを使いますか?
いまどき「全然使わない」という人も少ないかと思います。
私も、情報収集にはネットを大いに活用しています。
最近はAIという選択肢も増えて、どんな記事でももっともらしく作れるようになりましたよね。(このブログは私が書いています!)
昔から言われていることですが「信憑性」には注意してくださいね!
あなたのからだやこころの健康に関することであればなおさら、ネットの情報をそのまま鵜呑みにしない方がいい場合もあります。
鵜呑みにしたことで、からだやこころの健康を害する実被害が及ぶこともあるので、アロマやハーブ、自然療法の情報には注意してください!
その情報、誰が言っているの?
なんでそんなことを言い出したのかお話ししましょう。
「巷ではこう使われている」という日本のアロマの使い方をリサーチしていたとき。
これ、どういうことかわかりますでしょうか?
その記事を鵜呑みにして使用した場合(かなり医療的な症状への精油の使い方でした)、何かおかしなことが起きてしまっても、書いた人に問い合わせることができないんです。
それは商品を買って不具合があったので、問合せや返品をしたくても、会社がなかったのと同じ!
いくら精油の使用が自己責任であっても、その使用についてかなり医療的な記事を書いておきながら、どこの誰かも、名前すらもわからないなんて、無責任すぎます!
著者プロフィールも会社概要もありませんでした!
なのに検索にひっかかる不思議。SEOだけはちゃんとやっているんでしょうね。
せめて「私が書きました」と名前くらいは名乗りましょうよ。
こんな責任感のない人の情報、恐ろしくて実践できません!
あなたが良く参考にしているホームページやブログ、大丈夫ですか?
誰が書いているのか?は、情報収集のときに必ずチェックしてくださいね!
その情報、ホントかな?
物事は見る角度によって、見え方が違います。
だから、「フランスでは精油を飲用します」といっても「フランスでは精油を飲用しません」といっても、どちらも100%ウソではありません。
飲む人も、飲まない人もどちらもいるからね。
でもね、フランスに縁もゆかりもない医師が「フランスでは医療として普通に精油が使われており、保険で還付されます」と書いていたとしたら?
医師が書いているから、本当だと思ってしまいますよね?
私からすると、それどこ情報???
これまで記事で書きましたが、20年フランスの首都パリに住んでいて、精油を処方する医師も病院もレアケース。
関係者たちに聞いて回っても、精油は国民健康保険で還付されたことはありません。
もしフランス在住のお友達がいらしたら、「あなたの医師は精油を処方してくれる?」って聞いてみて!
フランスの数%の人しか行っていないものに対して「フランスでは」というのは誇張かと思います。
信憑性は低いですよね?
医師・薬剤師といえども、精油に関しては何も知らない方が多いので(からだのプロですが精油の知識は国家資格には必要ないので当然です)ご注意くださいね!
でも、医師・薬剤師で精油についてきちんと学ばれて、とっても詳しい方たちもたくさんいらっしゃいます。
そういう方にご相談くださいね!鬼に金棒ですよ。
その情報、「売りたいもの」に紐づいていない?
ビジネス戦略なので否定はしませんが、「売るための常套手段」というのにもう少し消費者は敏感になっていいのではと思います。
例えばフランスではネットワークビジネスが成立しにくい国です。
日本で有名なネットワークの会社も、私が調べた時点ではフランスには支社がありませんでした。
なぜか。
フランス人の消費者は品質に関して非常に厳しい目を持っているから。
「人にオススメされたものではなく、自分がこころから納得しないと買わない」のです。
納得するまで、根掘り葉掘り聞いてきます。
しかも疑い深い 笑!
一度、自然療法学校の校長先生と盛り上がったのですが、情報は情報、精油は精油で独立した存在なのがフランス。
つまり、【ここの学校ではここのブランドだけ使ってください】は、フランス人に通用しないんです。
私もいろいろな先生に「おすすめ精油を教えてください」って聞いていきました。
「人によるし、いろいろあるから一概には言えないな。私が使ってるブランドだったら、精油箱見ればわかるよ」という返答ばかり。
精油箱を見ると、どの先生もいろーいろなブランドを使っています。
1つのブランドで統一している人はひとりもいませんでした。
いろいろ試して、自分が納得するお気に入りを使っているってことですね。
とある精油ブランドの講習にも参加しました。
先生も社長夫人も誰もそのブランドをお勧めしませんでしたよ。
「ウチはとてもいいブランドだけど、あなたが決めてね」というスタンスなんです。
私もフランス流で使う精油ブランドはひとつに決めていません。
オススメブランドをネットで公表することも特にしていません。
選ぶのはあなた、であってほしいからです。
あとね「一般名詞」を商標登録して、他の会社が使えないようにすることも日本ではあるんですよね。
例が極端ですが「美味しい」を商標登録してしまったら、その会社以外は「美味しい」ということばが使えないのと一緒。
つまり、「美味しい」のはウチだけ!と言えてしまうんですね。
28社精油比較プロジェクトでわかったこと
2021年に私が代表を務めていたIPAP協会で、日本で購入できるアロマテラピーとして使える28社のラベンダー精油ブランド比較を行いました。
最初40社ほどのブランドがピックアップされました。
ちなみに、よくご質問いただくのが、「なんでこれ(有名ブランド)が入っていないんですか?」。
協会員さんに「使ってる・使ったことがあるブランドを教えて」とアンケートして選んだので、ピックアップされなかった有名ブランドも多くあったのです。
40社から28社に絞ったのですが、いくつかのブランドは「落選」と私たちが判断したもの。
単純に商品数が少ない、雑貨店で扱っている、日本でそのとき売られてなかったなどの理由もありました。
一方「落選」は、ホームページでの検索・問い合わせで「不明瞭な点」が多かったからです。
ホームページには、〇〇認証、〇〇協会認定など、「なんかすごい」と思わせる名称が並んでいたりしますよね。
ひとつひとつ調べたところ(本社がある国のホームページも含め)
✔️ その認証は精油とは無関係
✔️ そんな協会は存在しない(過去に存在していたのかはわかりませんが)
が発覚!
フランスの調香師が愛用!といいながら、フランスで売っていないブランドもありました。
(これはカラクリがわかっていると、どういうことだかわかります)
お問い合わせして輸入代理店の方が答えられないのでは、信憑性に??がついても仕方ないかと思いました。
ビジネス戦略として「権威性」を活用するのは、まったく問題がありません。
でも、架空の団体名など、イメージを良くするために実際とは異なることを言っているのなら、誇張・虚偽かと思います。
「誇張」を見抜くには?
私は情報の精査は結構ちゃんとやっていると思います。
めっちゃくちゃ調べます。
メリットもデメリットも口コミも公式ページもすべて!
情報のソースを辿っていくことは、いまやネットでは一瞬でできてしまいます。
難しいことはまったくありません。
わからない言葉、すごそうな団体名なども調べれば一髪です!
Google翻訳もあるから、外国のことだってすぐにわかりますよ。
例えば、
フランス政府認定アロマテラピーのディプロマが取得できる!
Academie française de naturopathie du France(AFNF)スクールで学びませんか?
という広告やホームページをみたとき、あなたはどこまで調べますか?
これ、今私が勝手に作ったんですが、「フランスに存在するアロマテラピースクールの日本校」っぽくって、多くの日本の人には見破られないでしょう。
さすがにないものをあると言うのは詐欺になりますが、アロマと関係のないフランス人の名前を校長に仕立ててペーパーカンパニーを作れば、それっぽく見せることだってできちゃうんです。
でも、調べればすぐに実態のない会社だということはわかっちゃうんですけれどね。
やっぱり、誰でも自分の商品を売りたいですから、よく見えるようにするのは当たり前です!
それは別にいいんです。問題ありません。
でも、ウソはダメですよということ。
日本の友人に購入してもらい、フランスに郵送してもらったんですね。
嗅いでみたところ、チューベローズが明らかに合成香料。
空輸で劣化はありえないし(それはそれで品質に問題アリ)、香りが全然違うので成分分析を取り寄せたのですが、少なくとも私の瓶に入っている液体の分析表ではありませんでした。
もし私が何も知らなかったら「こういうもの」だと思って、疑うことすらなかったでしょう。
こんなふうに消費者がきちんと調べれば、見抜くことができるんです!
調べないで騙されてしまっても、残念ながら「自業自得」と言われてしまうかも。
だから、本物、本質を知っていただきたいし、日本のご自身の身の回りだけじゃなくて、他の国の事情なども知ると強くなれます。
自分で自分の身を守るには、ぜひ情報の精査してみてくださいね!
あなたには賢い消費者であってほしいと思います!
リスボン空港から宿泊地までのタクシーでボラれた友達曰く
明らかにボラれた感じはあったんだけど、リスボンのタクシーの相場を知らないから、交渉ができなかった!くやしー!!!
「おかしいな」に気づくには、他の国の平均値を学ぶのが先決!
別の視点が入ると、視野がぐんと広がります。
Elnafオンラインスクールのフランス・アロマテラピー講座は、フランスのアロマの平均値が学べます。
たった一人のフランス人のアロマテラピーではなく、10人以上の先生のアロマテラピーを学んできた私が、フランスのリアルな現状をアップデートしながら教えるので、正真正銘の「フランスでは」が学べます!