フランス発!オーガニックな香るショコラとティザンヌのブランド AromaPearlのe-shopはここをタップ

【私の経験をシェア】フランスのアロマテラピー学校って何を勉強するの?

こんにちは。フランス在住アロマトローグ・自然療法士のTomomiです。

今日は私の経験談です。フランスのアロマテラピーの学校に通っていた頃のお話。

私がこの夏まで代表を務めていたIPAP協会(パリ・フィトアロマ協会)で、勉強会を何度かやりました。

その中のテーマのひとつが「みんなが習ったスクールのこと教えて!」というもの。

会員のみなさまが学んだスクールを徹底解剖し、比較したんです。

会員のみなさまの熱量がすごく、膨大な資料をプリントアウトした人は厚さが1cm以上あったとのこと!

私は日本のスクールには通っていないので、断片的に何をやっているのかを聞くだけで、全貌はわからなかったのです。

この勉強会のおかげで
✔️ 日本の主な協会・スクールがどのような内容を
✔️ どれくらいの値段で
✔️ どれくらいの時間数で教えているのか
✔️ 精油については何本のキャラクターを
✔️ どのように教えているのか
などものすごーく細かく知ることができました。
スクールによって本当にいろいろな個性がありましたよ!

そして私も、私が通ったスクールについて古い資料をひっくり返して振り返ってみたんですよね。

今日はそれをシェアしたいと思います!

今回はメインで通った2つの学校のご紹介ですが、他に体質学のアロマテラピー講座(2年間)にも通いましたし、単発の講座、セミナーは機会があれば参加しています!その話はまた機会があれば!

目次

私の最初の学校 IPAL(アロマテラピーの学校)

南仏に本部があり、パリやモンペリエなどの都市で授業が行われていました。

【学んだコース】

①Cycle aromathérapie scientifique et énergétique (アロマテラピー)

②Formationen Cosmétique Naturelle (コスメトロジー)

こちらの2コースを学んでいます。

【授業料】

10年以上前なので今はもっと値上がりしていると思いますが、2,540euros(円安すぎますが、今の為替で40万円ちょっと)だったようです。

【テキストは?】

特にありません!! 授業中は先生がしゃべるのをひたすらメモ(涙) 。

1 ヶ月に 3 日間で進むのですが、1 ヶ月の授業が終わると、参考資料 (まとめ)が送られてきました。

【時間数】

アロマテラピーは 1 日 6 時間の授業(座学のみ)を 17 日間 =102 時間

コスメトロジーは 1 日 6 時間の授業を 5日間 =30 時間

理論15時間、プロダクト作り15時間だったかと。

【アロマテラピーでは何を学んだ?】

▶︎精油各論はなく、ひたすら精油の化学分類をもとに、モノテルペン類 はこういう性質、こういう禁忌、こういう精油に多く含まれ、こうい う使い方をするという化学を中心にすべてを話す感じ

▶︎運動器疾患にはこういう症状があり(解剖生理)この精油を こういうふうに使う(体内動態)を学びます
運動器疾患、静脈リンパ疾患、消化器疾患、神経系疾患、呼吸器疾患 をやりました

▶︎歴史は冒頭ちょっとしか話さなかった記憶が

▶︎クラフト作りなどは皆無

▶︎精油を嗅ぐ時もあれば(先生がもっていれ ば)嗅がずに話だけのときも多かったですね!
これは日本の人からしたら驚き、かな?

先生もクラスメイトもいい人たちばかりで、思い出深い学校。

この教え方がベースとなって、フランス・アロマテラピー上級コースを作りました!

【コスメトロジーでは何を学んだ?】

▶︎お肌のしくみや疾患(解剖生理)

▶︎体内動態

▶︎植物オイルや基剤全般の特性(化学)

▶︎コスメの法規

▶︎レシピの組み立て方

▶︎アトリエをやるときの法的な注意事項など

▶︎毎回プロダクトを作り、最終日に自分で組み立てたオリジナルレシピで作成

時間数は短いけど、コスメのラボでレシピを作っていた化学者の先生だったので、手作りの域を超える本格的なナチュラルコスメが作れるようになって、大満足でした!

2校目の学校FLMNE(自然療法の学校)

ここは、1983年にジャン=ピエール・ウィレム医師がソルボンヌ大学で行った授業から発展して、自然療法の学校になりました。パリが本部。

【学んだコース】

③Phyto-Aromathérapie (フィトテラピーとアロマテラピー)

④Aromachologie (アロマコロジー)

の2コースを学んでいます。

【授業料】

現在の値段だとPhyto-aroma が 2 年で 7,200euros(今の為替で 1,152,000 円)

Aromachologie が 2,200euros (352,000 円)。

当時はもうちょっとお安かったはずです。

【テキストは?】

先生が何人もいて、その担当の先生が作ったテキストで学びます。

【時間数】

Phyto-aromathérapie は 2 年間で 975 時間

ピエール・フランコムさん(ご存命で世界的に有名なアロマトローグ)の授業は 26 時間でした。

アロマは薬剤師の先生など、他の先生からも学んでいます。

Aromachologie は 195 時間

【フィト・アロマテラピーでは何を学んだ?】

▶︎植物学(歴史、植物分類学、法規)

▶︎薬学(動態学だけでなく、本当の薬の成分とそれがどういう症状に処方されているのか、どういう相互作用があるかなど薬学部で学ぶ基礎的な部分を学びました。もちろん法規、薬局方も)

▶︎化学

▶︎栄養学

▶︎健康理論

▶︎各疾患ごとの解剖生理学など (ここまでがだいたい7割)

▶︎どのハーブ、どのジェモ、どのホメオパシー、どの精油がいいのか、どうやって使うのか(3割)

教科書を見ながら進めるというよりは、スライドを見ながら毎回先生がひたすら喋っているのをメモします。

テストのために一応教科書があっ て復習はできました。

どの学校もどの授業もそうですが、教科書を読むということがなく、 本当にしんどかった。毎回録音していました!

素敵な修道院が校舎として使われていて、手入れされたバラが美しかったのが印象的。

でも、今はその修道院、壊されてしまったんですけれどもね。(一番上の写真はその修道院校舎です!)

【アロマコロジーでは何を学んだ?】

▶︎香料業界の話

▶︎法規の話

▶︎調香師の話

▶︎歴史

▶︎香りの分類

▶︎脳の話

▶︎先生が経験した病院での臨床の話

▶︎テキストは特になく(簡単な ものだけ)テーマごとにフリートーク

▶︎59 の精油を学ぶ

▶︎化学は知っているのが前提という感じであまり触れず、香りのこころ への効能を中心に学びました。

口頭でのブレンドのコツなどは教えてもらいましたが、ブレンドの練習は自分でやってね、という感じ。

調香師になるわけでもないし、調香師になるなら 5 年以上は訓練必要だから、こんな短期間に教えられることは何もありませんというのはごもっとも。

このベテラン調香師の先生から学んだことは数知れず。

私がアロマコロジーレッスンを作ったときも、とても喜んでくださいました!

あなたが学んだスクールと比較して、どうですか?

フランスの学校は、アロマやハーブを「医療的」文脈で捉えているのが大きな特徴かと思います。

広い意味での医療従事者や自然療法士が生徒として来ています。

だから、最初の学校で私が「日本ではアロマが流行っていて、ちょっとやってみたいなーって思って入学しました♡」と言った時、教室が凍ったんです 笑

先生、心配したでしょうね。「目的意識が違いすぎる外人、大丈夫か?」って。

彼らはすでに医療知識のベースがあるので、文系で外国人の私は、なかなかハイレベルな授業でしたよ!

ちなみに、外国人は私1人、授業はもちろんフランス人向けの速度でフランス語で行われます。

フランスには、日本と違って「協会」「認定校」という制度がないので、アロマを習ったところでそれを活かす場所は自分で探さなくてはなりません。

だから、習う人がめちゃくちゃ少ないんです!

IPALもFLMNEもフランス中から泊まりがけで勉強しにくるのですが、15人くらいでした。(1年に1回のコースですよ!)

実は「アロマテラピーを教える」という職業ってほぼ存在しないんですね。

フランス人の友人に理解してもらうのに、いつも手こずります。

それほどまでにアロマテラピーの教育は、なかなかニッチな世界なのです。

大変だったこと!

また、フランスって大学もそうなんですが、先生がひたすらしゃべるのをメモするという形式の授業。

配布資料があったらラッキーな感じ。

過去の生徒がまとめた資料を先生が「復習に使えるかも」って配布してくれました!これがありがたかった♡

フランス語の聞き取り能力と、ノートを速く書く能力が必須ですね!

しかも1日中授業なので、帰る頃には脳みそがヘトヘトでした。

テストも、A4の白紙に論述する形式で、正誤問題、穴埋め問題などはないので、結構しんどいんです。

もちろん口頭試験もあります。

ま、日本人は試験勉強は真面目にやるので、なかなか良い成績はとれるのですが(フランス人勉強しなさすぎ!)、でもフランス語で論理構築は慣れないと大変でしたね。

きっとアドレナリンが全開だったので乗り越えられたと思いますが、今の私だったらもうできません。。。

もしアロマでもハーブでも普通の大学でも留学しようとしている人は、最初にフランス語を聞き取れるレベルにしてから来た方が、時間もお金も無駄になりませんよ!

学んでよかったこと!

FLMNEは結構本格的な学校で、有名なアロマの著者も生徒さんとして参加していました。

「この人もくるんだー」とびっくりした覚えが(私はその本を読んでいたので)。

医師や薬剤師が教師陣だったので、医療知識を学ぶのにはとてもよかったです。

とくにEUやフランスの薬局法とか、アロマやハーブの法規は、独学ではたどり着けない情報だったので、ありがたかったです。

薬剤師の先生の経験談が素晴らしかったですね。

パリや他の大学にもフィトテラピーコースは存在します。

が、授業数がとっても少ないので(医学部・薬学部の生徒は必修科目で医療知識を学んでいますから)、民間の学校ではありますが、私のような医療従事者の免許を持たない人にはオススメです。

というか、FLMNEレベルの授業を学ばないと自然療法士として活動するのは難しいかなと思います。

フランスではアロマやハーブって、西洋医学の発達前に、今の医療みたいに医師が患者さんを癒す方法として使ってきた背景があるんです。

だから、当然、アロマやハーブを学ぶ=医療知識に近いことを学ぶ必然性があるんですね。

さらに、フランスで自然療法士として仕事をするには、アロマやハーブの種類や使い方を知っているだけでは、まったく仕事になりません。

つまるところ、自然療法士になるためのすべてをキュっと学ばせていただいて、本当に充実した時間でした。

おかげで、アロマテラピー、フィトテラピー、コスメトロジー、アロマコロジーをプロレベルと言っていいほど学ぶことができたのが、今の仕事に繋がっています!

で、学びは仕事に活かせているの?

フランスではアロマやハーブがしっかり学べる学校(1day講座とかではなく)が極端に少ないんです。

日本みたいにたくさんの協会やスクールがあるわけでもないし、学校で学んでも「認定校制度」などはないので、仕事を自分で探さなければなりません。

仕事の選択肢としては、一般人ができるのは自然療法士くらいしかなく、そうなるとFLMNEレベルの勉強をしないといけないんですよね。

私は、IPALを出てから2年間はIPALの復習をする日々で、仕事にはしていません。

アロマ講師としてレッスンを始めてから、FLMNEに通っています。

なぜなら、まだまだ先生として知っておくべきことがあると思ったから。

私はありがたいことに、いい学校でたくさんのことを学ぶことができたので、それを日本の多くの方にシェアしたく、さまざまな講座をご用意しています。

私がこれまでフランスで得た知識を常時アップデートし、もう徹底的にフル活用させていただいております!

アロマやハーブを本格的に学びたい人、フランス本場の生活に本当に役に立つ講座を探している人にオススメですよ。

【メインのコース】
▶︎フランス・アロマテラピーコース

▶︎自然療法アトリエコース

【単発コース】
▶︎デトックス

▶︎睡眠

▶︎女性のトラブル(月経トラブル編更年期編

▶︎香りとハーブで自己実現

この講座を学ぶとどうなるの?

本当に使えるアロマやハーブの知識がつくのはもちろん、ご自身やご家族などが健康になるのを手助けできるんですね。

ちゃんと使いこなせる知識ばかりだったので、家族や友人の相談にのり、とても役に立ちました。

健康ってすべての生命活動のベースとなるもの。

からだが自由になるって素晴らしいことだと思いませんか。

その知識をお伝えできると、みんなから感謝され、自己肯定感も上がります

自立と自由が手に入れられる第一歩が健康法を学ぶことだと私は思っています。

アロマやハーブってみなさん気がついていらっしゃらないけど、かなりのポテンシャルがあるんですよ。

だって、昔から医師が治療で使ってたくらいなんですから!

多くの人がアロマやハーブでどんどん健康になって、自己実現していただけたらなーって思います。

Tomomi
アロマトローグ・自然療法士
2002年よりフランス在住
フランス人の自由きままでストレスの少ない生き方が心地よく、気づいたら20年以上住んでいます
アロマテラピー発祥の地、アートの都からフランス女性のような【凛としたオトナ】になるためのétudeをオンラインスクールでお伝えしています!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次