こんにちは。フランス在住アロマトローグ・自然療法士のTomomiです。
ひさびさにリヨンに行ってきました。
「ハーブ・アロマ編」の続きです。
リヨンといえばブション!
レストランほど高級じゃないビストロのことなのですが、リヨンではなぜかブションと呼びます。
もともと「お母ちゃん」の料理がブションなんですって。
19世紀、「お母ちゃん」たちはその細腕で自分の店を切り盛りし、シンプルながらもボリュームたっぷりの料理を振る舞いました。
「なんでも余さず使う」がポイント。
彼女たちはヒレ肉よりも格下とされていた脚、胸、脛など値段の安い肉を使って料理をつくったそうです。
TGVの中で、Googleの口コミのいいブションを探していきました。
フランスはランチタイムがだいたい13時からなのですが、11時30分から空いているお店で時間のロスなく助かりました。
もちろんお店には1番乗り!でも、12時すぎると満席になっていましたよ。
ブションの料理はクリームやバターたっぷりのガッツリお肉料理がメイン。
全然ヘルシーじゃないので要注意!
しかもフランスって量がとっても多いんですね。1人前を2人で食べたいくらい。
ものすごい寒かったので、この日は前菜にオニオングラタンスープ、メインにクネル、デザートにクレームブリュレにしました。
クネルはリヨン名物で、フランス風のはんぺんと言ったらいいかな。(↑)
お魚のすり身をオーブンで焼いたものです。
このブションではオマールとトマトのクリームソースがかかっていました!美味しかった!!
3品のこんなボリューミーなお料理、食後のコーヒーもつけて1人20ユーロなんて、奇跡的な値段です。
今、パリのビストロでランチしても35ユーロでは食べられなくなりましたから。
(円安なので20ユーロも3200円ですが!)
かなりこってりガッツリ料理ですが、リヨンに行ったらぜひブションへ!
リヨンはチョコレートも有名です
甘いもの好きな私は、今回「ショコラ」も目当てでした。
ベルナションで失敗
リヨンのショコラティエと言えば、ベルナション(Bernachon)。
今や当たり前となったBean to bar(カカオ豆の栽培、買い付けからチョコレートの製造までを一貫して行うこと)の先駆的存在です。
リヨン本店以外にはお店を出さないことでも有名で、食べるにはリヨンに行かなくてはなりません。
私も何度ここに行って買ったことか!
しかも併設のサロンドテではジスカール=デスタン大統領が食べたというその名も『Gateau Président』(大統領のケーキ)があります。
これを食べようとサロンドテに行ったのですが、時間配分を間違えてもうクローズしてしまった後でした。残念!
隣のショップでボンボンショコラとタブレットを購入。
ベルナションは実はパリにもお店ができてしまいました。
なので、パリでも買えるのですが、リヨンに来たならぜひ行きたいですよね(サロンドテは絶対に!)。
ちなみに、日本では今のところ購入できないと思います。
でも配送してくれるかもしれませんし、サロンドショコラみたいな催事でお目にかかることはできるかもしれません。
お約束のプラリュ
こちらもパリに数店舗あるので、お気に入りのお店。
プラリュ(Pralus)はリヨン出身のフランソワ・プラリュ氏のショコラティエです。
ベルナションと同様、クーベルチュールチョコレート(大きな板チョコ)を加工するのではなくて、カカオ豆の状態からチョコレートを作ります。
調べてみると、かつて彼はベルナションで働いていた模様。
「メゾン・トロワグロ」、「ギ・サヴォワ」、「ピエール・ガニエール」、「ラデュレ」、「ジャン・ポール・エヴァン」「ピエール・エルメ」「パトリック・ロジェ」など、知る人ぞ知る超有名シェフやパティスリー、ショコラティエに、クーベルチュールチョコレートを卸しているんですね。
彼のお父さまが作ったのがピンクのお砂糖でコーティングされたヘーゼルナッツがゴロゴロ入ったブリオッシュ、「プラリュリン」。
バターとサクサクナッツ、ホロっと崩れるブリオッシュ生地が最高のおやつパン。
プラリュはパリにもあるしよく買うので、今回は(も)明日の朝ごはん用にプラリュリンを購入(リヨンで買わなくてもいいのですが、近所にはないので)。
次回お店に行く時はチョコレートを購入したいと思います!
ちなみにかつて数年間銀座三越に出店していたようですが、今は日本にお店はありません!
正真正銘リヨンでしか買えないチョコレートSève
こちらもフランスでは数少ないBean to barのショコラトリー(今回ご紹介したのは全部Bean to barですが)。
このブランドを取り仕切るセーヴ氏はフランスの10人の最優秀ショコラティエのひとりとして選出されている人物でもあります。
私たちがウロウロしていたリヨンのカルティエからちょっとだけ離れていたのですが、わざわざ行った甲斐がありました。
とっても感じの良いお兄さんが接客してくれて、いろいろ教えてくれたのです。
Sèveもまた、リヨン以外にはお店を出さない!主義で、パリにはお店がありません。
でも、セーブ氏が中南米をはじめたくさんのカカオ生産者さんのもとに赴いて、品質をチェックしながらカカオを買い付け、それをリヨン郊外の自社工場で豆からチョコレートになるまですべての工程を自社で管理しているんですね。
レジ前にあったタブレットですが、その中に「ゴールドチケット」が入っていたら、このリヨン郊外の自社工場にご招待。
セーヴ氏から直々に説明を受けられて、とても思い出深いチョコレートだらけの時間が過ごせるのだそうです。
リアル「チャーリーとチョコレート工場」です!
どれも日本では購入できないようですので、ぜひリヨンにいったらわざわざ足を運んで買ってみてくださいね!