こんにちは。アロマトローグのTomomiです。
今日は「アロマ」から派生してできることをお伝えします!
私はアロマテラピーを出発点として、いろいろな分野の学びを深めて、
生活や人生そのものに役立てています。
✔️ 「アロマ」を学んでどうするの?
✔️ 「アロマ」を学んだ先に何ができるようになるの?
と思っている方の参考になるかもしれません。
①スタートはフランス・アロマテラピー
始まりは…「アロマ」って素敵♡
15年以上前、アロマって素敵♡と思い、日本帰国の度に検定や資格を取っていこうとリサーチしていました。
そこで日本にはいろいろなアロマの協会があること、
そして「資格」を取っても年会費を払い続けないと、その資格保持者であることを名乗れないことを知ります。
私はフランスに住んでいるため、年会費を払ってもあまりメリットがないんですよね。
それに帰国の度に資格を取っていくとすると、とても時間がかかる。
じゃあ、どうしましょう?と調べていきついたのが「フランスでアロマを学ぶ」選択肢。
(どうして最初に思い浮かばなかったのか 笑)
フランス語でアロマを学ぶなんて難しそうと思っていたんでしょうね。
でも、当時も通訳として仕事をしていましたので、絶対にムリではないな、と思いました。
(ちなみに、通訳と言えども、日本語でそのテーマを深く知っていないと通訳ができません。
だから例えば原子力の通訳は今でも私はできないんです。
少なくともその分野の専門用語と理論を頭に叩き込む必要があるんですよ!)
いざ学校へ
スクールでは当たり前ですが、全部フランス語。
つまり、ネイティブのフランス人向けに話すので、すべての植物の名前、成分の名前、薬理効果をフランス語で知らないと授業についていけないんですね。
しかも、フランスのスクールって、1日6〜8時間くらいあるんです…。
さらに、フランスの授業って板書もしないし、教科書もとくにない…。
ひたすら、メモしないと「何を言っているかわからない」のです。
実際、授業が始まる前に、アロマの初級くらいの情報をすべて暗記して、フランス語に翻訳してから臨みました。
でも、1日目で「全然予習が足りないー」と思いました。
最初の日からがっつり化学だったんですよね…。
仕方ないから、先生やクラスメイトと仲良くなって、わからなかったところを休み時間に聞いたりして、勉強しまくりました。
参考文献も教えてもらって、文字で確認。
周囲の助けを借りて、無事に終了しました!
卒業後は修行の日々
1つめのアロマのスクールが終了すると、参考文献をひたすら翻訳して、精油を試して、iPhoneアプリを作りました。
2015年にフランス語版がリリースでき、その後日本語にしてリリースしました(現在はサービスを終了しています)。
この目的があったから、2年ほど復習に当てられたのです。
卒業して2年後にやっとこころの準備が整い、パリでお教室を開いたのです。
②アロマテラピーと同時にコスメトロジーも
1つめのアロマのスクールには、コスメトロジーの授業がありました。
日本はアロマのスクールで必ず「クラフト」を作りますよね?
フランスでは座学だけなので、「これはまずい!」と思って受講したんです。
先生がオーガニックコスメのブランドの監修を何件もやっているような化学者だったので、コスメブランドを立ち上げるくらいのプロの知識と実践を教えてもらいました。
おかげで本格的なナチュラルコスメを作ることができるようになり、もう何年も作り続けています。
日本のアロマ仲間から、実はスクールでは「コスメトロジー」なんて学ばず、協会から渡されたレシピ通りにしか作れない先生ばかりだと聞きました!
しかも、レシピを聞くと、「それって逆にお肌によくないよね」というものばかり。
インスタライブでも、「コスメの基礎を理解していないこと」が明らかになり、これはちゃんとコスメ講座を作らないと、と思いました。
なので、現在作成中です。2025年中に完成させるので、お待ちくださいね!
アロマテラピーとは精油を使うメソッドです。
お肌につける場合には植物オイルも使いますよね。
また、精油を作る際には芳香蒸留水も作ることができます。
なので、「精油」「植物オイル」「芳香蒸留水」が扱えるはずです。
そこに、コスメトロジーの知識と、そのほかの基剤の知識があれば、ありとあらゆるコスメが手作りできるんです。
③オルファクトテラピーとアロマコロジー
最初のスクールのアロマテラピー授業の最後は「オルファクトテラピー」でした。
これは「香りを嗅いでこころの問題を解決する」というものですが、このテラピー名は商標登録が取られているので、このテラピーの創始者のもとで学んだ人だけが名乗れます。
でも、「こころ」の問題を取り扱うというのは、とても興味深いものでした。
ただ、このスクールで初めて「こころ」について学んだわけですが、「こころ」も「香り」も目に見えないものなので(しかもフランス語だったし)学び終わっても腑に落ちなかったんですよね。
「どうしてこの精油が怒りを鎮めるの?」
授業も理論的ではなくて「感じましょう!」みたいなもので、理論をずっとやってきた私たちは混乱しました。
クラスメイトのひとりはハッキリと先生に「あなたのその授業の進め方は曖昧でまったく納得できないので、このままなら返金してもらいたい」と苦情を言ったほどです。(フランス人ってハッキリ言うんですよね。)
ちなみに、先生は先生で「これが私のやり方だから、イヤならいいですよ。返金は私はわからないので事務局に聞いてね」と平然と授業を進めました(笑)。(フランス人は批判と非難を区別するのが上手)
とりあえずオルファクトテラピーの授業が終わっても、私の「香りがこころを癒す」の納得度はゼロに近かった。
ここから「こころ」と「香り」の旅が始まるんです。
2校目のスクールで「アロマコロジー」がスタートすると聞き、この答えを知りたくて受講しました。
これが、すごーく腑に落ちた。
いや、正直言うと授業内ですべてがクリアになったわけではなく、先生がさまざまなヒントをくれたんですね。
「香りがこころの問題を解決する」を理解するには、香料業界、香水の世界、脳科学、心理学、哲学、歴史、もちろん植物についても深ーく学ばないとダメよ、ということがわかって腑に落ちたんです。
そこからずっと、先生がくれたヒントを掘り下げて、理解度がグングン高まったタイミングで、「フランス・アロマコロジー」という講座を立ち上げました。
ちなみに5/23にアロマコロジーに関するセミナー&4期生説明会をします。
③フィトテラピーと自然療法
1つめの学校は「アロマ」を学びたくて探しました。
実は、全然アロマのスクールがヒットしなかったんです。
アロマの発祥の国なのに、こんなにも学校がないのか、と愕然としたものです。
で、あるときウィレム医師の講演を聞きました。
『抗ウィルス作用と精油』という書籍の出版記念セミナー。
大人気の先生らしく、会場は満席。後ろで立って聞いている人も大勢いました。
これがすごかった!
ジャン・ヴァルネ博士とともに仕事したこともある彼は、世界中の発展途上国などでアロマやフィトで人々を「治して」きた医師です。
その本を購入して、サインもいただいたのですが、気になって気になって、彼が創設した学校に入ることに!
あのピエール・フランコムさんも教えてらっしゃる学校だったので尚更です。(冒頭の写真は学校です!)
アロマは一通りやったので受講したのは「フィト・アロマテラピーコース」。
ここで長年の謎が解けました。
フランスではアロマテラピーは自然療法(ナチュロパシー)の一部としての扱いになります。
なので、アロマを勉強する人は「自然療法」をまず学び、そこから専門分野として深める人が多いんですよね。
だから、アロマだけのスクールが見つからなかったのです。
ここで、ナチュロパシーの生徒と合同授業も半分くらいあったので、栄養学やホメオパシーやアピテラピー、オリゴテラピー、などなど「フィトテラピー」以外の自然療法を学びました。
そして、肝心のフィトテラピーも植物学、薬学、解剖生理学などしっかりと学んだのです。
これは、アロマという小さい分野から自然療法という大きい分野への派生なので、かなり他の知識も必要ですが、つながっているものと言えます。
アロマから「コスメ」「香り」「伝統医療」へ
何も知らずにアロマを学んだ私ですが、そのスクールが併設しているコースを受講していくうちに、どんどんできることが広がりました。
✔️ 本格コスメを作ることができるようになりました
✔️ 香りでこころのトラブルを解決する術も身につきました
✔️そして、精油だけではなく、さまざまな自然のレメディや生活習慣を通して、こころもからだも元気になる、昔ながらのヨーロッパの伝統医療も手にすることができたのです。
アロマの世界はどんどんマニアックに突き詰めることができます。
アロマテラピーは素晴らしい!
でも、それだけじゃなくて、もっと広がる世界にもめを向けていただけたらとても嬉しいです!

