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ミュゼで深呼吸 アートで感情を整理する

こんにちは。”40歳からのあなたの人生を再定義する”アロマトローグのTomomiです。

今日は、あなたが好きか嫌いかは置いておいて、「アート」の力についてお話ししたいと思います。

目次

アートがかたち作った「私」

パリに住んで23年。少しアートから離れていた時期もありましたが、やっぱりずっとアートが好き。

高校生のときからアートに魅せられ、アート留学ということでフランスに来たのが私のパリ生活の始まり。

私はアーティストではなく、アート業界を支えるプロデュース側としてアートに触れてきました。

アーティストには凡人が感じないような繊細さと大胆さで作品を制作する才能があります。

でも、ただ「スゴイ作品」を作っただけでは、誰にも影響を与えることができません。

それを世の中に放つプロデューサー側の人間がいなければ、圧倒的な影響力を与えられないんです。

人を感動させたり、大切な何かに気づかせたり。

それは、展覧会の企画をする学芸員、アーティストの価値を高める批評家や研究者、アーティストの才能をマネージメントするギャラリスト、アーティストが世に出るためのありとあらゆることをする人など、たくさんの仕事があります。

私がこちら側の人間になりたかったのは、「アート」にこころ動かされたからに他なりません。

あの「アート」がなかったら、私はパリにいないでしょうし、こんな人生を生きていないでしょう。

あなたにもそんなものはありませんか?

ミュゼに行こう!

ミュゼ(美術館や博物館)に行く習慣はありますか?

芸術作品に触れる日常を過ごしていますか?

そうではない、という人。ぜひミュゼに行って欲しいな、と思います。

私が特にお勧めするのは、テレビや新聞で大々的に宣伝している有名な展覧会ではなく、現代美術系の常設展。

「現代美術」の定義はいろいろありますが、ここでは「この時代を一緒に生きているアーティスト」としておきます。

そして、なるべく商業的ではなく、地味な展示の方がオススメ。

なぜなら、現代美術の作品は大きめのものが多く、さらに鑑賞者が少ないから、大きな空間を独り占めできるんです!

そして、常設展の方が学芸員や美術館の個性が光ります。

学ばなくていい、感じて!

マイナーな現代美術がいい理由はもうひとつ。「よくわからない」から。

私たち、「わからない」のがイヤなので、「わかろう」としてしまいます。

すると、作品を見ないで、横にあるキャプションを読みがちです。

「ああ、ゴッホね。さすが迫力がある!」「あ、すごく有名な絵、この人のだったんだ!」と、知識の確認になってしまうんです。

でも、それって「誰かの評価」を鵜呑みにしている状態。

自分で考えることをしていません。

これ、悪しき日本の美術教育の弊害です。(美術だけじゃなくて、どんな分野にも当てはまる)

その作品、誰のものだっていいのです。

重要なのは、

あなたは今それを見て、どう思ったの?

この体験を重ねていくことで、「好き」「嫌い」「キレイ」「気持ち悪い」という単純な感情から、複雑な感情を感じられるこころへ変化することができるのです。

感じるって難しい

「感じて」ってすごく難しいです。

それがゴッホの作品であることが明白な場合(例えばゴッホ展とわかって行くなど)、こころの底から純粋に感じることはできません。

「ゴッホだからすごい」という固定概念に支配され、みることも感じることもできなくなってしまうのです。

でも、誰の作品かもわからない、なんならキャプションを読んでもよくわからない作家の、よくわからない作品を見てみると、あなたの頭には???がたくさん浮かぶでしょう。

もう少し我慢して見続けていると、いろいろな感情に出会います。

好きなところと嫌いなところの違いを考えて「私はこういうものが好きなんだ!」と気がついたり
過去の楽しい出来事を思い出したり
こんなわけのわからない作品を税金で購入した美術館、自治体にイライラしたり(笑)…

私のアート鑑賞法

私は現代美術の作品を見によく出かけます。ひとりでも行くし、友達とも行きます。

でも、誰と一緒でも「???」から「どうしてだろう?」を探り出し、なんらかの深い感情に触れることを目的として見ています。

頭の中では独り言が凄まじい!友達と一緒のときは、それをシェアしたりもします。

アートそのものが好きですが、個人的に表現方法の好き・嫌いはハッキリあります。

でも、「嫌いなものを見ない」選択はしません。

「嫌いだなー」「なんでこんなに嫌いなんだろう?」「どこが嫌いなんだろう?」「この要素が私にとってなぜ不快になるのか、その理由は?」と嫌いも分析します。

好きなことに囲まれているのは素敵ですが、それは「嫌い」がわかっているからこそ。

自分を見つめ直す作業として、私は好きでも嫌いでも退屈でも「アート」を見に行く習慣を欠かしません。

フランス人はアートが好き

フランスはアート天国だなと思います。

国の文化サポートはピカイチです。だから良質なアートイベントがしょっちゅうある。

私はいわゆる「美術」のアートが好きですが、アートって音楽も演劇も映画もダンスもさまざまなものが含まれます。

フランス人は何かしらのアートが好き。そして目が肥えています。

知的で感性の高い自立したフランス女性が多いのは、アートの力も絶対にあると思っています。

アートを見る機会が多く、そこで感じること、考えることが日常茶飯事なのです。

フランス人と会うと、最近話題のアートの話になりますし、感想も「よかった」「オススメ」というものだけではなく、「よくなかった」「なぜよくなかったのか」という自分の思いも話します。

同じ展覧会でも、受け手の思いはそれぞれなので、そこで違う意見をぶつけるのがまた楽しい!

日本人は批評を非難と捉える人が多いですが、それは全く別のもの。

まずは誰がオススメしていても「自分がどう思うのか?」をよく考え、それを他人に伝えてみる。

そうすることで、あなたの個性が際立ちますし、自己主張のできる人になれるのです。

幸い現代美術のアート作品は賛否両論があるものが多いので、「私は苦手」が言いやすいと思います。

私たち人間はとても複雑な感情を持つ生き物。

「好き・嫌い」の単純な感情だけではなく、もっと人間らしく、深い感情と向き合い、思考を深めていくといいと思います!

さあ、ミュゼに行って、作品を見ながら深呼吸してみませんか?

きっとあなたのこころが豊かになっていきますよ!

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Tomomi
アロマトローグ・自然療法士
2002年よりフランス在住
フランス人の自由きままでストレスの少ない生き方が心地よく、気づいたら20年以上住んでいます
アロマテラピー発祥の地、アートの都からフランス女性のような【凛としたオトナ】になるためのétudeをオンラインスクールでお伝えしています!

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