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ヴェルサイユの歩き方 マニアック編

こんにちは。アロマトローグのTomomiです。

6月のアロマ研修旅行の旅行記をお届けしています。

アヴィニョン編、リヨン編、ヴェルサイユ編。

今日はこの研修旅行記最後のブログになります。ちょっと長いですが、お付き合いくださいね!

目次

ヴェルサイユ宮殿で見たかったものは?

前回もお話ししていますが、パリに来てから15回以上、ヴェルサイユ宮殿を訪問しています。いや、20回以上かもしれません。

私は大学で美術を専攻し、西洋美術史は一通り学んでいて、フランスの歴史的建造物を見るのも大好きなので、ヴェルサイユ宮殿の見所はだいたい制覇しております。

今はオーディオガイドやアプリなどもありますし、詳細なブログを書かれている方もいらっしゃるので、有名どころのエピソードは簡単に知ることができると思います。

ちなみに、ソフィア・コッポラ監督の『マリー・アントワネット』は何十回も見ました!
本当に宮殿を貸切にして撮影しているので、ぜひご覧になってくださいね!

私の今回のテーマは「装飾」と「植物」と「食」でした。今日はこのテーマで見ていきますね。

装飾品の様式を見るのが好き

ルーヴル美術館の建物の一角にルーヴル学院という学芸員養成学校みたいなところがあります。

私は社会人コースに5年通って、世界最高峰の学芸員を輩出している教授たちの授業を受けていました。

そこで一番ハマったのが、装飾美術

普段何気なく「貴族のお部屋」の展示を見ていたのですが、装飾美術品(椅子や机、箪笥、壁の装飾など)の時代様式がわかっていると、どの時代の部屋なのかすぐにわかるんですよね。

ヴェルサイユ宮殿は、ルイ14世がパリからここにブルボン王朝を遷都させたことで始まります。

本殿はルイ14世時代、ルイ15世時代のものが多いですが、大トリアノンはナポレオン様式(19世紀)、小トリアノンはルイ16世(というかマリーアントワネット)時代のものが多いんです。

フランスはご存知の通りフランス革命以降、さまざまな為政者が王政、帝政、共和制を布いて、その度に略奪などが行われていたので、残されているものは少ないんです。

それを、元あった場所に戻す意味で買い取り、再現するように配置しているんだと思います。

ちなみに大トリアノンは、ルイ14世が愛人との逢瀬のためにつくった離宮ですが、フランス革命後にナポレオンが大規模な修復をし、共和国となってもド・ゴール大統領が使うなど、近年まで政治の舞台として要人を迎え入れたりしていたんです。そのため、ここはナポレオン時代の装飾品が多いんですよね。

ちなみに、第一次大戦後の和平条約「ヴェルサイユ条約」の調印式はここで行われたんですよ。

やっぱり植物が最大の関心です!

富と権力と牛耳ったブルボン王朝は世界のすべてを手に入れようとし、植物も例外ではありませんでした。

ヴェルサイユでは育たない温暖な気候を好む柑橘類をはじめとする植物を、温室(オランジュリー)で育てたり、植物学者にさまざまな植物の研究をさせています。

そしてマリー・アントワネットは後半世、プチ・トリアノンを気に入って、シンプルで質素な生活を好みます。

このころジャン・ジャック・ルソーの自然に還るという思想が流行っていて、彼女もまた「田舎暮らしがしたい♡」と王妃の村里を作らせたんです。

今回は、植物に注目してお庭と離宮の周辺、そして王妃の村里を見学しました。

夏だからなのか、それとも今はそうしているのかわかりませんが、昔は王妃の村里は遠くから建物や畑を見るだけだったのに、今回は畑を散策し、建物の中に入れるところまでありました!

トマト、きゅうり、ナス、カボチャ、アーティチョーク、リュバーブ、ネギ、ブドウ、ヘーゼルナッツ、ラベンダー、タイム、バジル、ヤロウ、ローズマリー、カモミールなどが育てられていましたよ!

王の農園も見にいきました!

翌日、ヴェルサイユ宮殿近くの王の農園にもいきました。

ここは、1683年にルイ14世の命でヴェルサイユの宮殿で食される野菜を作る農園として創設、今は国立ヴェルサイユ造園学校の管理下に置かれています。

当時は季節外れで育たない野菜や果実も温室などで栽培され、新しい植物や品種の栽培を推進し、技術革新など農業革命に貢献しました。

りんごや洋梨の木の枝が人工的に折り曲げられていたのですが、これは光合成をよくしてたくさんの果実を実らせるためなのだと思います。

とはいえ、ヴェルサイユ造園学校ではパーマカルチャーにも力を入れていて、化学農薬はもちろん、自然農薬も使わない方法もとっているんですよ。

現在、460 種類以上の果物 (約 5,000 本の果樹) とほぼ同数の野菜が栽培されていて、年間 40 ~ 50 トンの果物と 20 トンの野菜を生産しているのだそうです!

作られた野菜や果実は、王の農園内のショップで販売しているほか、ヴェルサイユの市場でも買うことができます!

季節柄、ナス、トマト、パプリカ、ズッキーニなどの夏野菜、アーティチョーク、フェンネル、リュバーブやいちじく、りんご、洋梨、きいちご、矢車菊、バジル、タイム、ローズマリー、ラベンダー、ポピー、マリーゴールド、ボリジ、ニジェールなどたくさんの植物の花が咲き乱れて、美しかったです!

農園内にはちょっとした休憩所があり、農園でとれたハチミツを使ったレモネードをいただきました♡

ショップではハチミツを購入。野菜は持って帰りたかったけど、重いし暑いので諦めました…。

ヴェルサイユで1泊

パリからヴェルサイユまでは約1時間。もちろん日帰りで十分…です。

でも、1泊するのが贅沢な過ごし方。もしお時間があったらヴェルサイユに泊まってみてください。

なぜなら、宮殿だけでも楽しもうと思ったら1日がかりですし、他にも、ヴェルサイユの胃袋を支えている市場や商店街、ヴェルサイユ宮廷の台所である王の農園、フランス革命のきっかけとなった球技場など、みどころがいっぱいあるからです。

ヴェルサイユって、ルイ14世が遷都したことで発展した街なので、景観がゆったりとして美しいんですよね。
パリは継ぎ足し継ぎ足しで、ゴチャっとしていますが、ヴェルサイユは道幅も広くて歩きやすい(目抜き通りは)。

もし夏に1泊することになったら、閉館後のベルサイユ宮殿の周辺も見てみてください。

昼間の喧騒がウソのように静かになった宮殿も美しいですよ!

というわけで、アロマ研修旅行の旅行記はこれにて終了です。お読みいただきありがとうございました!

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Tomomi
アロマトローグ・自然療法士
2002年よりフランス在住
フランス人の自由きままでストレスの少ない生き方が心地よく、気づいたら20年以上住んでいます
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