こんにちは。フランス在住アロマトローグ・自然療法士のTomomiです。
パリにせっかく住んでいるので、私がおすすめするレストラン、カフェ、ミュゼ情報お教えします!
新しさや話題になっているお店というよりは、本当に私が好きな場所だけを個人的趣味で書いております!
パリ旅行の参考にしてくださったら嬉しいです♡
本日のオススメはLes Halles地区にあるHalle aux grains。
ここは、Pinault collectionという現代美術のミュゼの最上階にあります。
でも、ミュゼに入らずダイレクトにレストランに行くこともできますヨ。
入り口入って左の受付で「レストランに予約しています J’ai une réservation au restaurant.」などと言えば、直通エレベーターを教えてくれます。
Michel Brasと息子のSebastien Brasのレストラン
Brasといえば、1999年にミシュランの3つ星を獲得し(2017年に星を掲載しないように要請)、le chef誌が選ぶ世界の100人のシェフの1位となったとても有名なシェフです。
今はle Suquetというラギオール(ナイフで有名な土地)にあるレストラン&ホテルを経営しており、2021年のPinault collectionのオープンとともに、最上階にレストランをオープンさせたのです!
ずっと行きたい行きたいと思っていたので、念願かなって嬉しかった♡
このHalle aux grainsは「穀物市場」という意味なんですが、そもそもPinault Collectionがかつての穀物取引所跡に建設されているからなんですね。
ロゴマークも種のデザイン。コンセプトも一貫していて素晴らしい!
Brasのお料理は、地元のハーブやお花をふんだんにつかった創作フランス料理
席に座りますと、お豆のペーストがのせられた穀物のバーがアミューズブッシュとして出てきます。
飲み物は、今回はレモネードにしました(お酒な気分ではなかったので)。
普通のレモネードと、エルダーフラワー、ゲンチアナのレモネード3種があって、私はゲンチアナを。
ハーブな選択肢があるのも、Brasらしいですね。
次にスープが出てきました。ほんのりグリーンの透明なスープです。
なのに、トマトとタイムのスープなんです!
トマトといったら絶対に赤じゃないですか。なのに透明。
でも、しっかり夏の日にまだ若いトマトをかじったときの青いフレッシュなトマトと、後味にしっかり、爽やかにタイムが主張してくる。
この驚きのスープ、毎朝飲みたい!
アントレは生の牛肉のカルパッチョ風。
ここでもプチトマト、トマトソース、ドライトマト、香ばしいナッツ、アンチョビのソース、何かわからなかったのですが控えめなハーブが一皿に。
これも友人と目をパチパチさせながらびっくりした一品です。
夏、トマト、アンチョビなんて鉄板の組み合わせで、だいたい味はわかるんですよ。
そして、だいたいナスとかズッキーニなんかが一緒に出てくる。
でもこれ、まーったく想像の斜め上をいくお味でした。
トマトもいろいろな熟成の段階と形状を使っているため、酸味、甘味、爽やかさ、青さ、とコロコロと味変します。
アンチョビはまったく塩辛くなく、むしろクリーミーに味をまろやかにします。
香ばしいナッツが歯応えを加えて、口の中が楽しいのです。
感動の一品でした。
メインはマグロとお野菜
説明を忘れられてしまったので、合っていないのかもしれませんが、ニンジンと何か穀物のピューレと、エストラゴンのエマルジョンがソースとなっていて、サンジャンドゥリュズのマグロにグリーンピース、インゲン、さやえんどう、ピンクのレンズ豆、パクチョイ、ズッキーニのグリルが添えられていました。
マグロのレア具合といい、こっくりとしたピューレといい、とても美味しく、お豆野菜たちの歯応えも最高!
黄色とグリーンが美しく、目にも口にも楽しいお皿でした。
デセールは、これまた初めて食べる味
リュバーブを甘く煮たものとジュレ、その上にヴェルヴェーヌ(レモンバーベナ)のクレーム、その中にはベリーのシャーベッド。
そして上にはメレンゲが乗っかっています。
メレンゲはなんとひよこ豆でできているんです!さすが最後までお豆。
パラリとかかっているのは、ドライのフランボワーズだったかな?
ヴェルヴェーヌの爽やかさとベリーとリュバーブの甘酸っぱさを、あまーいひよこ豆のメレンゲがうまくまとめてくれていて、ウキウキするようなデセールでした。
最後のコーヒーも、穀物のビスキュイと(ロゴマークの)種の形をしたショコラがついていて、可愛いプレゼンテーションでした。
見た目にもうっとり、香りも夏らしく、お味はびっくりの連続で、こんなにクリエイティブなお料理は久しぶりでした。
お会計をお願いすると、お土産が!
穀物の種が入っていて、これを水にひたして何度か洗うと新芽がでてくるのでサラダにして食べてね、って。
最後まで「お豆」にこだわっていろいろな仕掛けがしてあり、素晴らしいレストランでした。
内装も落ち着いていて、とーってもオススメです。
ハーブやアロマ、自然が好きな方はぜひ!