こんにちは。フランス在住アロマトローグ・自然療法士のTomomiです。
パリにせっかく住んでいるので、私がおすすめするレストラン、カフェ、ミュゼ情報お教えします!
新しさや話題になっているお店というよりは、本当に私が好きな場所だけを個人的趣味で書いております!
パリ旅行の参考にしてくださったら嬉しいです♡
お天気の良い日にお散歩したい場所No,1といえば、パリ植物園です!
セーヌ川沿いをお散歩していくのもいいし、最寄駅のGare d’Austerlitz駅からもすぐそばで行きやすい!
パリの中にあるのに、都会の喧騒がウソのように和めます。
アロマテラピーやフィトテラピーをやっている人なら、雨が降ってても行っていただきたい(笑)。
植物園とはいえ、室内スペースもあるので、雨でも楽しめますよ♪
私がパリ植物園をおすすめする理由は
- 歴史が長く由緒正しい
- 植物と動物のことならここが一番!
- 広くて見所がたくさん!
- 子供連れでも楽しめる
- 帰りにモスケでミントティーが最高!
- (私が好きな映画『La Jetée』(1962)の舞台になっていた) などなど
パリ植物園の歴史は、1626年ブルボン王朝初期に遡ります
ルイ13世が薬用植物の王立庭園の創設を命じたことから始まります。
この庭園の主な目的は、医療用の植物を栽培し、薬剤師の教育資源とすることだったんですね。
最初の庭園は実はルーヴル宮近くに位置していましたが、拡張のため1635年に現在の場所に移されたんです。
ルイ14世は新しい建物の建設を命じ、そこに植物と医学のコレクションを収めることにしました。
18世紀には一般に公開され、パリジャンの散策や憩いの場となりました。
1793年のフランス革命の際に庭園は今の「 Jardin des Plantes」と改名され、自然の研究と保存に特化した公共施設となったのです。
自然科学者のジョルジュ=ルイ・ルクレール・ド・ブッフォンの指導の下、パリ植物園は大規模な拡張と科学の発展の時期を迎えました。
多くの植物研究がなされ、外来植物や動物を収容するための温室や動物園が建設され、標本コレクションを展示する自然史博物館が作られました!
そう、動物園もあるんですよー。世界最古の動物園のひとつだそうです。
もともとが王室の植物・動物研究の施設だったので、フランスが誇る自然科学の殿堂でもあるんですね。
実はパリ植物園はフランス内でもとびきりの敷地面積で、その中に
- 植物園
- 温室(19世紀のガラスと鉄骨のレトロな建築もみどころ)
- 動物園(小さいけど楽しい♡)
- 進化の大ギャラリー(標本動物たちが大行進して「進化」について学べます)
- 鉱物博物館(パワーストーン好きの方におすすめ!ガチの貴石がいっぱい)
- 古生物学と比較解剖学のギャラリー(これでもかー!というくらい動物の骨が展示されています)
があるんです。全部見ようと思ったら、1日あっても足りません!
ハーブやアロマに興味がある方は…
セーヌ川側の正面入り口から入ってすぐが、芳香植物や薬草が展示されているエリアにいきましょう。
フランスのフィトテラピーやアロマテラピーでお馴染みの植物、染料になっている植物などをみることができます。
植物園の醍醐味は、学名や名前が書かれたプレートが植物の横についていること。
だから、「この植物はこの名前」が明確なんですね(ちょっと違うぞ!?ということもたまにあるんですが…)。
ということは、フィトテラピーやアロマテラピーの教科書に載っている「旬」以外の植物の姿を確認できるということなんです。
人に例えたら、アラフォーのTomomiが「今の本当の私」なのに、みんなが20代の「旬」のTomomiの姿しか知らないというのは、悲しいですよね。
芽が出たばかりの頃、花が咲く前、花が咲いた後、葉が落ちた後、枯れた後の姿もすべてひっくるめて、その植物です。
知らない姿こそじっくり観察して「へえ、花が咲いていないとこんなかたちをしているんだー」とその目で確かめてくださいね。
超マニアック!Tomomiのオススメポイント
植物園といえば、多分みなさん【進化の大ギャラリー】をご覧になると思います。
確かに誰もが知っているキリンやゾウやライオンたち(の剥製)が吹き抜けのギャラリーで行進する展示方法は斬新で、映えポイントです!
1994年に大改修を行って以来、不動の大人気スポット(特にお子さん連れに最高!)。
必見ではありますが、あえて違うものを見たいというもの好きな方は、【古生物学と比較 解剖学のギャラリー】もオススメ。
「骨」だらけの博物館です。
今、多くの方の寄付のおかげで破損が酷かったマンモスが修復を終え、2023年の7月より展示されていますよ。
長さ6メートル、牙4メートル、重さ10トンの大きさなのに、こどもマンモスなんですって!
展示がすっごい渋くてレトロなこのミュゼは、昔の学校の理科室みたいな懐かしい気分にさせてくれます。
今、どこも最新技術を導入しおしゃれできれいな場所ばかりですが、木製の台に展示されている骨の標本、ガラスケースに入った展示物にノスタルジックな気持ちになれます。
地味なので空いているのもポイント。
【進化の大ギャラリー】ほどの広さはないので、ちょっとした時間に訪問できますよ!
お子さんが小さかったら…
お子さん連れだったら、ぜひぜひ動物園に行ってくださいね。
小さなお子さんでも疲れないほどのコンパクトな動物園。
キリンやゾウ、パンダなどの目玉動物はいないのですが、フラミンゴ、オランウータン、ユキヒョウ、レッサーパンダ、ワラビー、ウーパールーパーに会えます!
それからね、敷地内(動物園のお隣ではなくて、植物園の真ん中、古生物学と比較 解剖学のギャラリーの建物の端あたり)に小さなメリーゴーランドがあるんです。
これも地味で何の変哲もないものなんですが、動物がすべて「絶滅してしまった動物」と「絶滅しそうな動物」のメリーゴーランドなんです。
やっぱり最後は…
私の定番ルートは、一通り植物園を見終わったら、【進化の大ギャラリー】そばの出口から出て、お向かいの「モスケ」に向かいます。
「モスケ」は「モスク」のこと。フランス最大のイスラムの寺院です。
Grand Mosquée de Parisが正式名称。
入ってすぐがサロン・ド・テ。
あまーいアラブのミントティが飲めます(本当に甘いですよ)。
さらに甘党の方は、あまーいアラブのお菓子もどうぞ(本当に甘いので覚悟してください)。
モザイクのデコレーションが異国情緒満点で、お天気のときはテラス席がきもちい!
ここはレストランスペースもあるので、本格的なクスクスやタジンもいただけますよ!
私は行ったことがないですが、ハマム(中東のサウナ!)もあります!
ということで、芝生でピクニックができるスペースもあったり、ベンチもあちこちにあり、巨大な桜の木や18世紀に植樹された木やバラ園、大きなミモザの木などお散歩と植物観察などはフラっと無料でできますので、ぜひ時間を作って訪れてみてください。
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