こんにちは。アロマトローグのTomomiです。
6月のアロマ研修旅行の旅行記をしばらくお話ししていこうと思います!
アヴィニョン編、リヨン編、ヴェルサイユ編と続きます。
まずはアヴィニョンから!
アヴィニョンを拠点にする理由
アロマやハーブの本場を視察するためにフランスに訪れるなら、南仏のどこかの都市を拠点にしたいところ。
「南仏」といっても広いので、パリからのアクセスの良さから考えるとアヴィニョンがイチオシ!
TGV(フランス式新幹線)でパリ・リヨン駅から3時間弱で着きます。
アヴィニョンを拠点にするといい理由は、プロヴァンスの可愛らしい村々に行きやすく、ラヴェンダーと村をセットで見られるから。
もちろんゴッホが住んだアルルや、セザンヌが描いたサン・ヴィクトワール山ふもとのエクス・アン・プロヴァンスもいいのですが、ラヴェンダー畑とプロヴァンスの村々から少し遠ざかります。
また、もし香りの街グラースに行きたいなら、ニースやカンヌになりますが、これはTGVだとパリから5-6時間、飛行機と電車やバスに乗り換えて3時間以上はかかります。
もしパリのリヨン駅からTGVに乗る方は、乗車10分もすると車窓に広がる「畑」に注目してくださいね!
大都市パリをちょっと離れるだけで広々とした畑がある、こんな景色は日本ではあまりご覧になれないかと。
たまに牛や馬や羊が広大な牧草地でのんびり草を食んでいたり、集落にひときわ目立つ教会の尖塔が見えたり、どこまでも続く空と畑のコントラストを楽しめますよ。
ちなみに今回はAir B&Bでドミニクさんのアパルトマンを借りました。
キッチンが広く、ベッドルームも2つあり、もちろん冷房つき(パリで冷房付きはまずありませんが、南仏は結構あります!)。
冷蔵庫にロゼワインを冷やして待っていてくださって、本当に快適に過ごせました。
簡単なハムやチーズや野菜を買ってきて、パパっと調理できたので、レストランでガッツリ食べた後に、夕食を軽食にして調整するなどできてよかったですよ!旅費も節約できて一石二鳥!
アヴィニョンってどんな街?
タイトルにある「アヴィニョンの橋」という歌は有名とは言われていますが、日本人には馴染みがありません。
私も「あ、あれね」と思って調べてみたら「ロンドン橋」の歌でした(笑)。
娘が小さい時に保育園で歌っていたので知っていますが、世界的に知られているかどうかは疑問です。
アヴィニョンは中世に教皇庁があった街。今でも市内は城壁で囲まれているんですよ。
ベネゼ少年が神のお告げによってローヌ川に礎を築き、22のアーチを伴う900メートルの長さの橋ができたんです。
でも、現在では4つのアーチと小さな礼拝堂が残るだけとなっていて、向こう岸には渡れません。
現代の感覚からすると、とても質素なフツーの橋ですが、1177年に作られたことを考えると、石造りの立派な橋に感嘆します。
素朴ですが、お時間あったら是非に!
アヴィニョンといえば教皇庁
今回はアヴィニョン市内の教皇庁についてお話ししますね。
「教皇庁」=教皇がいたところ、というのは容易に想像がつきますが、ここはフランス。
教皇はローマ教皇なので、現在ではバチカン市国が本拠地ですよね。
昔も歴代の教皇はイタリアから輩出されていました。
ですが14世紀の初頭、ローマ教皇庁と勢力をつけてきたフランス王とが「どっちが偉い?」と争っていたんです。
そのとき教皇に選ばれたのが、フランスの元ボルドーの大司教でフランス人のクレメンス5世。
このケンカ、もうイヤ!とフランス王の庇護を求めてアヴィニョンに移ったのがきっかけ。
その後、アヴィニョンでは7人のフランス人の教皇が輩出され、アヴィニョンが思いっきり栄えたのです。
こんなことを言ってはいけませんが、アヴィニョンは後にも先にもこのときが絶頂です。
富と権力が集中し、美味しいもの、才能のある芸術家が集まり、壮大な建築物が次々と建てられたのです。
いざ、教皇庁へ!

私たち、前日にラベンダー畑を堪能してミッションを果たしたので、36度を超える猛暑の中「まあ、とりあえず教皇庁くらいは行きましょう」というノリで出かけました。
巨大な教皇庁(高さ50mです!)、もちろん素晴らしいものが見られるとは思いつつも、年代が古すぎて、当時の面影はないだろう、と23年フランス暮らしの私の勘が働いていたんですよね。
家具・調度品は、14世紀のものなんてほとんど残っていません。
だから、建築はすごいのですが、中はガランとしていること、多いんです。
案の定、ほとんど何もない巨大な部屋を巡ることになるのですが、オーディオガイドでところどころにあるQRコードを読み込むと、VRで当時の調度品などが再現されました。こういうの、わかりやすくて楽しいですよね!
順路の前半は旧宮殿、後半が新宮殿となっていて、新宮殿の方の華やかさがハッキリとわかりました。
展示パネルの中に、歴代教皇が予算を何に使ったかという円グラフがあります。
前半はアヴィニョン遷都の落ち着きを取り戻すために防衛や建築にお金をかけ、中間あたりで衣食住の贅沢品にお金が割かれ、後半は再び戦争に費用が嵩んでいたのが興味深かったです。どこもそうなのですね!
ながーくなってしまうので、続きは次回!
この教皇庁で予想外の〇〇に出会い、狂喜乱舞してしまったお話です。お楽しみに!
パリ在住23年、こちらで自然療法を学んだ私が、今回の南仏旅で改めて実感した「フランスの自然療法」のリアル。
フランス人はどんなふうに自然療法を取り入れて、美しく健やかに人生を楽しんでいるのか。
これを南仏旅のレポートを通じて体感していただけるセミナーを行うことにいたしました!
南仏の旅から紐解くフランス流セルフケア -自然と調和し美しく年を重ねる知恵- セミナー7/31開催です!

