こんにちは。フランス在住アロマトローグ・自然療法士のTomomiです。
アロマテラピーのレッスン、おいくらに設定していますか?
価格設定はおしごとの重要な要素です!
「ちょっとお高いので」と言われて、「値下げした方がいいのかな?」と思ったりしていませんか?
今回は、アロマレッスンの価格設定において考慮すべきポイントと、価値を安売りしないための心構えについて探っていきたいと思います!
あなたが持っている「原石」をピッカピカのダイアモンドに磨き上げましょう!
ちゃんと自己評価をしよう
まず最初に、あなたの知識や経験、提供するサービスの独自性をしっかりと見つめ直しましょう。
ただ他の人と比較するのではなく、ご自身の専門知識や経験がどれだけ価値があるかを理解することが重要ですよ。
具体的には、あなたが今の知識や経験を手にするまでに「何年」かかって「いくら」投資したかを考えてみてください!
結構な時間とお金をかけて、今のあなたがいるはずです!
あなたの価値をしっかりと認識することで、それに見合った価格を設定できますよ。
リサーチ大切!
アロマテラピーは競合も多いです。
個人的には需要に対して、供給量が多すぎるのではないかなーと思っています。
つまり、習いたい人よりも教えたい人が多い感じ(教えたい人の人数が習いたい人を上回っているわけではないですが)。
そして、教えたい人が多い割には、教えられる流派が限られていますよねー。
つまり、みんな協会が同じだったりして、差別化が出しにくい。
一般的言われるのは、競合他社の価格や提供サービスを確認し、自分の位置を把握することが必要。
ご近所の先生のお教室のメニューからリサーチしましょう。
市場価格(相場)から逸脱しすぎてもダメですが、だからといって他の先生と同じ金額にしなくても良いんですよ。
ご自身の独自性を考慮に入れましょう。
経費計算忘れずに!
ついつい忘れてしまうのが「必要経費」の計算です。
そもそもあなたのレッスンには「あなたの時給」が含まれていなくてはいけません。
その価格、ちゃんと元が取れていますか?赤字になっていませんか?
決算や確定申告のときにだけ「経費」を計算しがちですが、毎回のレッスンでも考慮したいところです。
あなたの仕事は時間と経費がかかっています。忘れずに!
クオリティはキープしつづけなくちゃ
「価格は高いけどそれだけクオリティが高い」という印象を生徒さんに持ってもらうためには、授業やサービスの品質を維持することが不可欠です!
これ、20代の体重をキープするのと同じくらい(!)、結構大変なんですよ!
高価格な講座を提供する場合は、当たり前ですが、それに見合った付加価値を届けないとただ「高い」と一蹴されてしまいます。
先生が進化し続けていて、どんな質問にも答えられるくらい知識を持っているとか、レッスンに行くだけで癒される、やる気になるなど感情的な満足感が高いなら、生徒さんは「クオリティが高い!」と思ってくださるはず。
ちなみに、ワンコインなど手軽な価格で提供する場合、安かろう悪かろうではダメで、生徒さんが納得するクオリティを確保する必要がありますよ。
厳しいことを言いますが、自信がないからワンコインにしている人は、自信がないことを「安いから許されるだろう」と言い訳にしているに過ぎません。
そうではなくて「どうしたら自信がつけられるか?」というところで頑張っていただきたいと思います!
パッケージ化と特典を考えてみよう!
価格だけでなく、授業をパッケージ化したり、特典をつけるのも価値を印象づける要素です。
例えば、初回特典やセット割引、無料の個別相談などがあると、生徒さんにとって魅力的な提案になりますよね。
実際に、特典をつけた方がお得感が出るので、何もないときよりも「やっぱり今受講した方がいいかなー」と背中を押されて受講してくださる方が増えるのです!
授業の中身はそのままでも、「見せ方」を工夫するだけで違うんですよ!
継続的なフォローも忘れずに
価格設定が終わり、購入してもらったからといって終わりではありません。
生徒さんとのコミュニケーションも続けなければなりません。
そこでいただいたフィードバックをもとに、何か他にできないか?を考え授業に加えることで、価値を高めることができどんどんパワーアップしていくのです!
だから、生徒さんとは授業が終わってもお付き合いが続けられるといいですよね!
自分への投資は必須です
そして自分への投資も忘れずに。
スキル向上や新しい情報のアップデートは、あなたのレッスンの価値を高めてくれます!
自己成長のための投資は生徒さんにも伝わり、価格設定に自信を持てるようになりますよ。
私はフランスで最初の学校でアロマを学んだ2年後、お教室を開きました。
その間、10冊以上の本を分析し、実践。
さらにお教室と並行してもう一つの学校でアップデート。
今は学校で学んでいませんが、本や単発セミナーでのアップデートは欠かしません。
お金のかかることですが、これは自己投資です。
アップデートすることで、自信がつき、自分の価値をきちんと評価できるようになりますし、自分の価値を高めることさえできるのです!
自己投資は何もアロマの勉強に限ったことではなく、別の分野に興味を持ったり、自然や香りの旅に出かけたり、美味しいものを食べるのだって「仕事に還元できる」と思えば投資になると思います!
私のレッスンを例にしてみると…
いかがですか?
中には「それはわかるけど、自分の講座の価格を高くできない!」とおっしゃる方も多いかもしれません。
その謙虚さは、悪く言えば、自己肯定感の低さ、自信のなさ、とつながっています(辛口ですみません)。
私の例を挙げてみますね。
私のレッスンの価格は、お得だと思っています。
もちろん誰もが簡単にポンと支払える額ではありません。
だから、分割払いも取り入れています(もちろん期間限定の特典などもたくさんあります)。
私は「価格」は変えません。でも、付属のプレゼントは増やしたりします。
なぜ価格を変えないか、なんならなぜ歳を経るごとに値上げをしているかというと
✔️ 希少性(私の独自性)
✔️ 投資額(これまで費やした時間と授業料、参考書、研修費)
✔️ 増えていく経験値(アップデート)
✔️ 労働賃金(私の時給)
✔️ インフレ率(材料費などの高騰)
の要素から、値下げする理由がないからです。
これは、あなただって同じだと思うのです。
いくらに設定するか、というスタート時点の金額はみなさんバラバラだと思いますが、どう考えても値下げする要素はありません。参考にしてください!!!
「高い」といわれたのですが…
ご自身の講師歴という時間軸は本人しかわからないので、パっとあなたのレッスンに興味をもった方がその金額を「高い」とおっしゃることもあるでしょう。
私もあります。フランス在住の方で「高い」とおっしゃる方もいらっしゃいました。(高いから値下げして!ではなくて、学びたいけど手が出ません、という意味で)
そんなときは、「フランス人からフランス語で学べばもっと安く済みますよ」とお伝えしています。
なぜならこの価格には「日本人の多くがアクセスするのが難しいフランス語の内容を日本語にしている」という希少性が含まれているからです。
フランスに住んでいて、フランス語が分かる方にはこの希少性には価値がありませんものね。
20年フランスに住み、フランス人と肩を並べて医療用語がバンバン飛び交うフランス語だけの授業を3年間受けて試験をパスし、さらにあちこちのセミナーやレッスンに出たり、今でもアップデートを重ね、生産者さんや調香師と交流しているという「経験」「知識」「時間」「投資額」に価値を見出せる方にはお得だと思うのです。
ちなみに、「安すぎませんか?」とおっしゃった日本在住の方もいらっしゃいました。
面白いですよね。この方は、私のレッスン内容は日本ではなかなか受けられないものだと希少性を感じた上で、「他のレッスンと同じくらいの値段なんて!」(それよりも安かったかも)と思ってくださったのです。
同じ値段でも、その価値をどのように捉えるかで高くも安くも感じるというわけです。
いろいろ書きましたが、最終的には「ご自身の納得のいく金額」が正解
今、物価も上がっていますし、精油などの材料の高騰は目覚ましいです。
さらに、経験を積めば積むほど、知識も増えていきますよね。
それを踏まえて「いま、このレッスンでこれだけもらえれば私は幸せ」という金額を割り出すのです。
極端な話、「材料費だけもらえれば、私は幸せ」という方がいれば、その方にとってはそれが正解です。
誰に何をいわれても、相場から大きく逸脱していなければ、ご自分が納得する金額でいいのです。(相場から逸脱していたっていいと思います)
そう思ってもらうには、人とまったく同じ授業をしていてはダメですよ。
独自性を出した方が、生徒さんにとってその価値はわかりやすいのです。
ご自身の価値を理解し、それを正当に評価することで、生徒さんに良いサービスを提供できるし、同時にあなたのビジネスの健全な成長を促進することができます!
価値を安売りせず、自信を持ってプロフェッショナルなアロマ講師としての活動を続けましょう!
一緒に頑張りましょうね!