こんにちは。アロマコローグのTomomiです。
香りのインスタライブをやっていて、いいご質問をいただいたのでブログでお答えしますね!
アロマをやっているとブレンドへの苦手意識や、どうしたら上手に香りが作れるのかと悩まれる方が多いです。
今日はそんな方の参考になれば、と「私のいい香りのブレンド方法」についてお伝えしますね!
調香にはきまりはありません!
香りのブレンドの話になると、テクニックを学ばなければ!と思う人も多いはず。
私はそうは思いません。
というのは、テクニックって「これさえあれば大丈夫」というものはないんですよね。
トップ・ミドル・ベースの「ノート」という考え方や、ブレンドファクターという考え方もあります。
調香をしている人なら誰でも知っている(はず!)のジャン・カール式の調香法もあります。
でもそれって、調香の上達のために「わかりやすく」うまくなる方法を誰かが作ったものです。
世の中のすべての調香師がそれを踏襲しているわけではなく、
調香師養成学校でも、ある程度なんらかのテクニックは学ぶかもしれませんが、
それが絶対・唯一の方法ではありません。
本当に調香師並みの調香技術を身につけたければ、調香師の養成学校に通えばいいと思います。
テクニックって「手っ取り早く」習得するメソッドなのですが、私はこの「手っ取り早く」が好きではないのです。
「手っ取り早く」学んだことって身につかないことが多いから。
試験前の必死のゴロ合わせの暗記、これこそ「手っ取り早く」の典型だと思います。
それよりも「香りの本質」をおさえれば、調香も上手になりますよ!
本質の習得は時間がかかるよ
でも、残念ながら本質を身に付けるのには時間がかかります。
私もアロマや香りの本質に近づこうと、日々あれこれやっています。
本を読んだり、セミナーを聞いたり、市場調査したり…。
私の先生「アロマコロジー」の授業で香りの本質へのヒントをくれたように、私もまた「フランス・アロマコロジー講座」で私が知り得たことをダイジェストとしてお伝えしながら、ヒントとなる考え方をちりばめています。
業界関係者がいろいろなところで蒔いた「ヒントの種」を拾って、
自分の畑でじっくり育てる
それが本質を手に入れる方法だと思っています。
でも「いい香りのブレンド方法」教えてよ、という方に
私のブレンドのやり方を具体的にお伝えしたいと思います。
もちろん、これが正解じゃないですよ。
ここからヒントを汲み取っていただけたら嬉しいです。
いい香りのブレンド方法① 何のためのブレンドなの?
最初にすべきことは「ゴール設定」です。
何を作るのか?何のための香りなのか?
風邪を治したいのか、怒りを鎮めたいのか。
何を優先するのかを考えないと、先へ進めません。
一番わかりやすい例えは、お料理です。
あなたは「肉じゃが」をつくりたいのですか?
それとも「カレー」をつくりたいのですか?
何を作ろうか決めないまま、お料理を作ることってまずありませんよね?
いい香りのブレンド方法② 精油のチョイス
目的がわかれば、精油を選べますよね?
・肉じゃがだったら、何が必要?
・カレーだったら、何が必要?
そうやってたくさんの精油の中から、目的にあった精油を選びます。
もし、目的にあった精油が選べないのだとしたら、レシピをみてください。
そのとき、どうやってレシピを探しますか?
例えば、お料理サイトで「肉じゃが」と検索すると、山ほど出てきますよね?
そのとき、あなたはどの肉じゃがレシピを選びますか?
「多くの人が作っておいしかったとコメントがあるもの」とか「今家にある材料を入れて、絞り込む」などいろいろありますよね?
一般人が投稿するお料理サイトじゃなくて、有名な(大好きな)料理家のレシピを参考にするかもしれません。
それと同じことをやって欲しいのです。
同じようなレシピを探す。そうすれば必ず「どの精油が必要か」がわかるはずです。
いい香りのブレンド方法③ 精油の香りを確かめる
肉じゃがを作るとき、もうレシピがだいたい頭に入っていて材料が目の前にあったら、「肉じゃが」になるように材料を切ったり、お鍋にいれたりしますよね?
何度も作って慣れているなら、調味料もどれくらいか「自分の味」がわかっているはず。
アレンジできます。
もし「選んだ精油を何滴ずつ入れたらいいかわからない」のだとしたら、それは精油の香りを知らないからです。
「香りなんて嗅げばわかるでしょ」と思わないでください。
精油の香りを知っているということは、精油のキャラクターを把握していると言うことです。
じゃがいもだったら、
✔️ 茹でるのと焼くのとではどう違うのか
✔️ メイクイーンと男爵だったら、肉じゃがにはどちらが向いているのか
✔️ じゃがいもの栄養素は何か
✔️ 何と合わせるとじゃがいものポテンシャルが最も引き立つのか
✔️ 肉じゃがのためにはじゃがいもはどれくらいの大きさに切って、どう調理したらいいのか
…などです。
「滴数が決められない」多くの人は、ブレンドの回数が圧倒的に少ないから決められないのです。
ひとつひとつの精油のキャラクターを知ること。そして実際に混ぜてみることをしてくださいね。
いい香りのブレンド方法④ 混ぜて確認、しばらくおいて確認
目的に応じた精油をチョイスして、しかるべき滴数が決まったら、実際にビーカーなどにそれらを混ぜていきます。
混ぜた時に、ムエットで確認しましょう。
そして、しばらくしてからまた、ムエットで確認しましょう。
肉じゃがなら、味付けが終了したときに一旦味見、しばらくして味を染み込ませた後にまた味見、ということ。
肉じゃがをあまり作ったことがなければ、この作業何回もしませんか?
逆に目を瞑ってでも作れるくらいのベテラン主婦だったら、味見もいらないかもしれません。
そう、プロの調香師はいちいち香りを嗅ぎません。
頭の中で香りが出来上がり、最後の最後に確認するくらいだと言います(人によると思いますが)。
最初は何度も何度も確認してください。でもいずれ、いちいち確認しなくても「大丈夫」だと思えるようになるので、そこを目指してブレンドを続けてみてくださいね!
私のブレンドの仕方
実は私は、飛び抜けてブレンド回数が多いわけではありませんが、ほぼ頭でブレンドしてしまいます。
どういうことになっているのか言語化しますね。
①ブレンド目的は慎重に考える
最初のこの作業は丁寧にしています。
企業案件の場合は、クライアントのコンセプトをしつこくヒアリング。
自分で作るときでも、何を目的とした香りなのかは徹底的に考えます。
どういう香りにしたいのか、この香りでどのような効果が欲しいのか。
②自然と精油が選ばれる
①を徹底的にやるので、精油は自然と決まります。
「いい香り」を重視するのであれば、私は「ノート」別に精油を選びます。
「こういうコンセプトの香りにしたい」があるので、この精油かな、とすぐに選べるんです。
このときにやるのは、すべての精油瓶を開けて、両手で持ち、「全体でこんな感じ」を嗅いで確かめます。
ここで「この精油は違うな」と思うことはあまりなく、「これでよし」の確認になります。
③滴数もササっと決められる
出来上がりが想像ついているので、精油の滴数も自然と決まります。
このとき考えていることは、「どの香りを目立たせるのか」「どの香りが個性が強いのか」ですね。
いくつかの精油は個性が強くて、目立たせたくないのに目立ってしまうものもあります。
それは滴数を少なくして、他の香りの敵数を上げるなど調整します。
ひとつひとつの精油のキャラクターや成分も頭に入っているので、滴数をきめるのはスムーズです。
④ブレンドする
あとは決めた滴数通り混ぜていきます。
混ぜてすぐ嗅ぐ。しばらくして嗅ぐ。
この「第一印象」から「第二印象」の香りの変化も想定通りであることが多いので、作り直しってほとんどありません。
これが「才能だ!」とか「すごい!」とか思いません。
私より素晴らしい人はたくさんいらっしゃるので、こんな方も多いのでは?
ただ言えるのは、精油のキャラクターが香りも含めて頭に入っていて、混ぜた香りまで想像できることです。
もし「頭でブレンドを作りたい!」と思ったら、ひとつひとつの精油を意識して嗅ぎながら、あらゆるデータを覚えていくといいと思いますよ。
そんなに難しいことではありません。
ちなみに、私は市販の香水がそれほど好きではありません。(好きなブランドは限られていて、他の香水は嫌いではないけれど、つけたいとは思いません)
でも、時間があれば香水売り場で香水を嗅ぎまくっています。
こういう地道なリサーチも、「頭でブレンド」ができるコツなのかもしれません。
今日の話の中で「できていないこと」で参考になりそうだったら、次のブレンドに取り入れてみてください!
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それでは、あなたのブレンドが上達すること、祈っています♡